【まとめ】ウィギンズ君を比較してみた
どうも、ホームズシリーズのウィギンズ君に無限の可能性を感じてしまったオタクです。
可能性というか…ウィギンズ君、正典でほとんど取り上げられていないので、想像の余地があり過ぎるんすわ。ドイル先生、名前しか付けてないんだもんな。(ウィギンズ以外のイレギュラーズは名前すらない)
そんなわけで、パスティーシュでは自由に創作されまくって、性格も能力も髪の色もバラバラなウィギンズ君。イレギュラーズに至ってはメンバー構成もバラバラです。どれがどれだか分かんなくなりそうなので、パスティーシュごとのウィギンズとイレギュラーズについて、自分用にまとめてみました。
シャーロック・ホームズ&イレギュラーズ
ウィギンズについて
【容姿】
丸顔でがっしりした体格。赤茶色の巻き毛にハシバミ色の瞳。オジー曰く「ちょっと見た目が健康すぎる」。
【性格】
何事にも前向きで楽観的。どんなに辛い状況下でも、事態が好転することを仲間に請け合う。
情け深い性格で、困っている者を放っておかない。仲間たちは自分の取り分が減るのを恐れて、新入りが加わるのを敬遠するが、ウィギンズが皆を説き伏せて、母親を亡くしたオジーをイレギュラーズに引き入れた。
【能力】
頭の良さではオジーに及ばず、本人もそれを自覚している。頭脳労働の際は、オジーを手本に頭を働かせようとする。
仲間の性格や能力、関係性を正しく理解していて、最適な配置を行うことができる。のみならず、仲間たちのちょっとした諍いや心境の変化も見逃さず、その都度柔軟に計画を変更することができる。
傷の処置についての知識がある。ちゃんとした材料があれば、美味しい料理を作ることができる。
【その他】
1巻時点でファーストネームは不明。捨て子だったため両親を知らず、生まれた日も分からない(オジーが12歳なので、ウィギンズも同じくらいの年齢と推測される)。4歳くらいまで他人に育てられた。小さい時のことはほとんど記憶に残っていない。
フェレットのシャーリーを飼っていて、シャツのポケットに入れている。
イレギュラーズについて
ベイカーストリートのはずれにある馬車製造工場の廃墟(キャッスル)に住んでいる。
パイラーの他に女の子はいない。基本的に、女の子は仲間に入れていない。
オジーは文字の読み書きができるが、他の少年たちは不明。
主要人物の他にもたくさんの仲間がいる。1巻開始時点で総勢11名(パイラーとアリスターを入れると13名)。
【オズグッド(オジー)】
ホームズも認める推理の天才。行方不明の父親を探している。
白くすけそうな肌にサファイア色の瞳で、顔色が悪く見える。死んだ母親曰く、俳優顔負けのハンサム。レールみたいに細いけれど、ウィギンズよりは頭ひとつ背が高い。生まれつき肺が弱い。
ホームズに憧れるのと同じくらいに、ウィギンズに信頼を寄せている。
【ロアン】
黒い髪と優しい瞳の物静かな少年。初対面の女から「かわいいじゃない、すごくハンサムだわ」と好感を持たれる容姿をしている。
両親はインド出身。力が強く、とびきり背が高い。まとめ役に適しており、ウィギンズ不在の折にはリーダー代理を任されている。
【アルフィー】
一番年下の少年。白鳥の羽根を思わせるシルバーホワイトの髪にハチミツ色の瞳。そして大きなビスケットのような耳。
あだ名はエルフ(いたずら妖精)。まだ言動が幼く、たまにウィギンズに怒られている。
【エリオット】
もじゃもじゃの赤毛、うすいブルーの瞳、ぽっちゃりした体つき、への字に曲がった口。一見とっつきにくいが、正義感に溢れた性格。
仕立て屋の子だが、火事により家と家族を失った。裁縫の達人で、自分や仲間の服はもちろん、傷も縫うことができる。
【パイラー】
占い師の娘。褐色の肌、皮をむいたブドウのような色の大きな瞳、長いストレートの髪。耳には大きなピアスを付けている。
占いの他に読唇術を修得している。勝ち気で負けず嫌い。ホームズ曰く、「まるでアイリーン・アドラーの子ども版」。
ホームズとワトソンについて
【ホームズ】
少年たちの能力をきちんと評価し、働きに見合った報酬を与える。イレギュラーズの采配についてはウィギンズに一任しており、口出しはしない。ただし、女の子の場合は別で、パイラーが勝手についてきた時は「その娘を連れてこようなんて勝手な判断をしたのは誰なのか」と厳しく追及した。パイラーについては、その後「女の子できみのような有能な子にあったことはない」と評価を改めている。
自身はやむを得ず危険に立ち向かうこともあるが、イレギュラーズを危険にさらす気はなく、無茶な行動を諌めている。
【ワトソン】
「イレギュラーズに対しては冷たい態度を取る」と公式ページに記載あり。1巻の序盤では少年たちを軽んじる言動が目立ち、少年たちの方も「なさけない」「口が軽い」とワトソンを貶している。
しかし、陸軍時代の思い出を少年たちに好んで語っていたり、必ずしも険悪な関係ではない。ウィギンズはワトソンから傷の処置について学んでいる。
ベイカー少年探偵団
ウィギンズについて
【容姿】
黒いもじゃもじゃ頭に澄んだ目。普段は黒いフェルトの山高帽をかぶっている。
難題にぶつかると、ホームズを真似た古い鹿撃ち帽をかぶり、空っぽのパイプをくわえて、自作の安楽椅子で思索に耽る。
ポーターに扮した際は、赤帽がよく似合っていた。
【性格】
明るく元気な性格でよく笑う。乞食になけなしの金を恵んでやったり、泣いている女の子を気遣ったり、弱い者に対して優しさを見せる。
一方で、仲間に対して無神経な発言をすることもある。なお、別の仲間に諌められすぐに謝った。素直で寛容な心の持ち主。
小粋なプレイボーイを気取ってみたり、お調子者の一面がある。
【能力】
ホームズのやり方を忠実に模倣し、同様の推理力を発揮する。自分の考えを周囲に伝えないまま突っ走ろうとする傾向も否めないが、求められれば優秀な指揮官となる。ホームズ、ワトソン、レストレードから高く評価されている。
泳げない。料理の腕はからきしで、わざとかと思われるほど固い炒り卵を作ったことがある。
【その他】
ファーストネームはアーノルド。自分では14歳くらいだと思っている。家が火事で焼けて、家族は全員焼け死んだ。以来ずっと路上生活を送っている。
イレギュラーズについて
普段は〈ベイカー少年探偵団〉を名乗っている。総勢7名。うち3名は女の子だが、誰も〈少年探偵団〉の名を嫌っていない。
荒れ果てた古家の地下を根城とし、「隠れ家」と呼んでいる。出入り口は巧みに隠されている。
クイニーが皆に文字の読み書きを教えている。総じて出来は悪い。
【ビーヴァー】
ウィギンズの右腕。ビーヴァーの毛皮でできた帽子をかぶっている。船乗りだった父親は航海に出たきり戻らず、その後母親にも捨てられた。
ウィギンズより一つ年下と思われるが、体格はほぼ同じで、力は遥かに強い。働き者で愛嬌がある。
1巻の最後に、自分たちの冒険について筆を執ることを決意。これにより、彼がウィギンズにとってのワトソン役であることが明白になる。
【クイニー】
皆の母親役。料理の名人。本が大好きで、皆の先生役も務めている。
母が死んだ後、父が酒に溺れて暴力をふるうようになり、耐えきれず弟と一緒に家を飛び出した。
ウィギンズとほぼ同い年。ウィギンズの無神経な発言をぴしゃりと諌めることができる。
【シャイナー】
クイニーの弟。11〜12歳。パディントン駅で靴磨きの仕事をしている。機関士になるのが夢。
根っからの反逆児で気性が激しい。ともすると仲間に迷惑をかけるが、勇気と根性は見上げたもの。頭が切れて耳ざとい。
【ロージー】
顔立ちの整った愛くるしい花売り娘。カールした金髪。12歳くらいだが幼く見える。
鼻がいい。怖がりだが頑固なところがある。
【スパロー】
ミュージックホールで働くコールボーイ。コメディアンとして成功することを夢見て、普段から駄洒落を練習している。話を面白くしようと、つい脚色してしまう。
【ガーティ】
仲間になって一番日が浅い少女。そばかすだらけの顔に緑の目。赤みがかった金髪を短く切っている。見た目も行動も、男の子と変わらない。
旅商人の父親が警察に捕まり、別れ別れになった。田舎暮らしの経験があり、泳ぐことができる。
ホームズとワトソンについて
【ホームズ】
ウィギンズたちを遊撃隊(イレギュラーズ)と呼び、頼りにしている。特にウィギンズのことは「今にきっといい探偵になる」と言って目をかけている。手柄を立てた一同に、盛大な食事と新しい服を与えた。
ワトソンに対して皮肉を言ったり、バイオリンで酷い曲を奏でたり、偏屈な印象もある。
【ワトソン】
少年探偵団の良き理解者であり、親しい関係を築いている。しかし、ウィギンズがホームズの窮状を訴えるもすぐには信じず、のんびり構えていた。
ホームズの相手は慣れたもので、嫌味を言われても動じない。穏やかな紳士。
まとめ
以上、2作品についてまとめてみました。どちらもまだ1巻しか読めていないので、追って加筆修正したいと思います。