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最近話題の「NFT」をゼロから解説 第3回 NFTはなぜ偽造できないのか?

こんにちは、テックニュース大好きなminami_alwaysです。


前回はNFTの用途についてご紹介しました。なるべくわかりやすく解説しているので、ぜひ読んでみてくださいね(自分も勉強しながら書いているので、間違っていたらすみません。)

なぜNFTは偽造できないのか?

さて、第2回までの説明で、「NFTはデジタル証明書のようなもの」、
という説明で通してきましたが、どのような仕組みでその証明書を発行しているのでしょうか?
なぜ偽造ができないのでしょうか?
ここを理解するには、NFTの土台となっているブロックチェーン技術の特徴に触れる必要があります。
頑張ってわかりやすく書いたつもりなのでついてきてくださいね。

まずネットショッピングについて考える

まずブロックチェーンの仕組みを理解するための比較として、ネットショッピングを行う場合を考えます。

例えばAmazonや楽天で物を買うとします。

商品の評価や出品者の評価を参考にして品物を選び、決済を行いますね。このとき、商品のデータや購入履歴などは、Amazonや楽天のサーバーにあります。

我々はすっかりネットショッピングに慣れているので忘れがちですが、初めてネットショッピングしたときにことを思い出してみてください。

・この商品は注文ボタンを押したらちゃんと注文できるのか?
・クレジットカード番号を抜き取られて、悪用されるのではないか?
・お金を余計に取られるのではないか?
と不安になったことはないでしょうか?


(もちろん今でも怖いからネットショッピングしないポリシーの人もいるかもしれません。)

サーバーがハッキングを受けていたり、
Amazonの中の人に悪い人がいて、
取引履歴を不当に消したり、
レビュー評価を改竄したり、

ということは可能性としてありうる話です。
(例えばの話ですので、現実にはないと信じてます)

こういったリスクはネットにおける「集中管理型」のシステムの欠点として挙げられます。

ブロックチェーンの仕組みとは?

このネットにおける集中管理型のデメリットを払拭する技術が「ブロックチェーン」です。

ブロックチェーンを使った取引では、取引履歴が改竄できない仕組みであるということが肝になっています。どうして改竄できないかというと、ブロックチェーンは以下のような仕組みになっているからです。

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補足:ブロックチェーンにもいろんな種類があるので、どんな情報を含めるか、どんな機能があるかは、そのチェーンの種類によります。

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・(特定の企業ではない)インターネットの世界中の複数のサーバー(PC)に取引履歴のコピーを持っている

・取引履歴は公開されていて、誰でもみてチェックできる

・取引があった場合、数分おきに世界中のサーバーが確認してOKがでたら取引が実行される

・仮に一つのサーバーの取引履歴を改竄しても他のサーバーのコピーと差分が出るので絶対見つかる

ブロックチェーン=分散台帳技術

つまり、情報がインターネット上でオープンになっていること、かつ、常ににお互いのデータをチェックする仕組みになっていることで、取引の改竄ができない仕組みになっています。(もちろん購入した人が具体的に誰なのかという匿名性はあります)

ちなみに日本語では

「分散台帳技術」

と言います。仕組みをうまく表現できているような気がしますね。

ブロックチェーンを改竄するようなハッキングは今まで事例がなく、セキュリティレベルが相当高いということがわかります。(取引所のハッキング事件はありますが、あれはまた別の話です。)

ブロックチェーンの仕組みによって、証明書が本物だよね、とか所有権を間違いなく渡したね、ということを確認できるようになります。NFTはこの技術を利用して、高額のアートの所有権と証明書などを安全に取引できるというわけです。

ここまで頑張って解説してきましたが、こちらの説明でわかりにくい場合は、ブロックチェーンについては中田さんがばっちりエクストリームに解説していますのでぜひこちらを見ていただきたいです。

次回はトークンという言葉について解説しようかなと思っています。

今回は少し長くなりましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。

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