最近話題の「NFT」をゼロから解説 第4回 トークンとは?
前回、NFTの土台となっているブロックチェーン技術がなぜ偽造が難しいかについて説明しました。
前回までの記事
ブロックチェーンに取引履歴が保存されている
前回の説明でブロックチェーンというのは、「取引履歴の情報が保存されている」と説明しました。そして、取引履歴が一定時間ごとにブロックになっていて、それが数珠つなぎに繋がっていくので、ブロックチェーンと名付けられています。
ブロックチェーンでやりとりするものが「トークン」
ブロックチェーン上の取引でAさんとBさんの間でやりとりされるものを「トークン」と言います。
トークンの種類
トークンには大きく分けて2種類あります。
仮想通貨(暗号資産)のようなお金をやりとりする場合は
FT=Fungible Token (代替可能なトークン)
アートなどの証明書や権利、情報などをやりとりする場合は
NFT=Non-Fungible Token (代替不可能なトークン)
と言います。
はい、Fungible(ふぁんじぶる)ってなんやねん、と思いますよね。
慌てないでください、これから説明します。
FT(Fungible Token)はお金やポイントのイメージ
仮想通貨(暗号資産)の場合のトークンは、Tポイントや商品券のようなものがイメージが近いです。
取引市場によって日々価値の上下はあるものの、基本的に1ビットコインはすべての人にとってその瞬間は同じ価値です。これを「代替性がある」といい、英語でFungibleと言います。
こういうものをFT=Fungible Token(ファンジブルトークン)と呼びます。
NFTは証明書や契約書やチケットのイメージ
NFTの場合はアート、証明書や契約書、権利、コンサートチケットなど、人によって価値が変動するものを指します。
極端な例を言えば、中田敦彦の100人限定のトークライブはあっちゃん好きにとっては何万円出しても喉から手が出るほど欲しいですが、中田敦彦の名前も知らない日本語もわからない外国人にとっては、きっと価値がわかりませんよね。
また、すでにご紹介したアート作品の所有権や、不動産についても、代わりになるものはありません。
こういうものが対象のときは「代替不可能」ということになります。(と、自分は理解しました。間違ってたらすみません。)
NFTはイーサリアムの応用例のひとつ
ビットコインなどの仮想通貨は2017年頃に一度バブルを迎え、仮想通貨取引所がCMを打ったり、各国の政府が法律で規制を行うなどニュースが増えたので認知が広がりました。
ブロックチェーン技術を活用した仮想通貨、ブロックチェーンにはたくさんの種類があり、当時も様々な機能をもつものが開発されていましたが、通貨としての機能ばかりが注目されていたように思います。
ビットコインバブル崩壊後にじわじわと広がっていたのが、ブロックチェーンの代表格のひとつであるイーサリアムの機能を活用したNFTです。NFTが注目されたことでイーサリアムへの注目も高まっていますが、イーサリアムについては、次回説明しようと思います。
お読みいただきありがとうございました。
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