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自分たちの街の未来を想像しよう

少子高齢化、老朽化するインフラ、税金や社会保険料の増加。最近はこれでもかというほど暗いニュースを目にします。もちろんそのようなニュースほど視聴数が稼げると言うこともあるのでしょうが、事実として今後厳しい状況へと進んでいるのは間違い無いでしょう。

そのようなニュースを見聞きしていると、不安な気持ちになってしまうのも無理ありません。しかし、未来がどうなるのかわかったら不安な気持ちも少し和らぐのではないでしょうか。そこで今回は、皆さんが住む街の未来がこれからどうなっていくのか、視覚的に確認することができるサービスを少しだけご紹介します。


そのサービスの名は My city Forecast

みなさんはMy city Forecast というサービスをご存知でしょうか。
自治体職員の方であればご存知の方も多いかもしれません。

MY CITY FORECAST は、現状の人口分布・施設配置データをもとに、2015年~2040年に想定される居住地域の環境を可視化するものです。簡易なシミュレーションを通し、将来その通りの都市構造になった場合に市民が暮らす環境がどう変わるのか?を指標を通して表示します。

My city Forecast ホームページより引用

ご自身のお住まいを入力することで、将来の人口予想や医療施設、学校やコンビニなど生活に欠かせない施設やお店が今後どうなっていくのかを視覚的に確認することができるサービスです。

もともとは、都市公共インフラの再編を最適化するため、都市の人口や世帯分布について詳細かつ正確な予測を行うツールとして開発されたようですが、一般市民の皆さんが利用されてもとても面白いサービスとなっています。

My city Forecast で街の未来をみてみよう

まずはみなさんがお住まいの都道府県と市町村を入力します。
今回は概要説明資料に使用されている静岡県裾野市と入力しました。

My city Forecast より


入力すると以下のような画面が出てきます。
棒状に伸びているのはそこに住んでいる人口数を表しています。

My city Forecast より作成

右上にある年数を動かすことで人口が減っていく様子が確認できます。

My city Forecast より作成


そのほかの機能としては、商業施設を表示して将来どうなるか確認することもできます。小さく色のついている丸が現在の商業施設の位置です。

My city Forecast より作成

2040年まで動かしてみると、そのほとんどが❌つまり消滅可能性があることがわかります。これらは商業施設に限らず、公共施設等さまざまなもので確認することができます。

My city Forecast より作成

My city Forecast は公共政策立案にも使用されているほどたくさんの要素を確認することができます。詳しい使用方法について興味のある方はこちらから確認して見てください。

街の未来が自分の未来になる

いかがだったでしょうか。
My city Forecast における機能のうち、今回はほんの一部を紹介してみました。実際に自分が住んでいる街がどうなっていくのか、ニュースを見ているよりもずっと現実味がありませんか。

My city Forecast の優れているところは、市町村の中で字まで分けて未来を可視化することができるところにあると考えています。自宅近くのコンビニに消滅可能性を示す❌がついたのを見るとなんだか少し不安な気持ちになったのは私だけでしょうか。

冒頭でも書きましたが、現在や未来に関する暗いニュースを見聞きすると、漠然とした不安を抱くかと思います。それと同時に、どこか自分には関係のない問題であるかのようにも思えてしまうかもしれません。しかし、実際に自分が住んでいる場所の未来がどのようになっていくのか、それが分かると全く他人事ではないことがわかります。

優秀なリーダー突然現れて解決してくれるような期待をしていませんか。あるいはそのような特別な人物でなければ未来は変えられないと半ば諦めていませんか。確かに大幅に減少する人口予測を変えることはできないかもしれません。しかし、私たちが実際に住んでいる場所を変えることができるのは、私たちだけなのです。そこで生活している私たちだからこそ、可視化された未来を自分のこととして捉えることができ、なんとかしようと取り組むことができるのです。

みえてしまった街の未来を自分の未来として捉え、できることから取り組んでいきましょう。そのできることこそが、未来を変える唯一の方法なのです。


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