A・咲也

双子アイドル2-2

そこには、咲也が立っていた。

「マスター、昨日俺、ネックレス忘れてない?」
引き出しからネックレスを取り出し咲也に渡すと、咲也はぱあっと表情を明るくさせた。
「やっぱり。ありがと、マスター」
笑ってみせると、なぜか咲也は曇った顔になった。ころころ表情の変わる子だ。
「ちょっと話したい事あるんだけど…いい?」

咲也をカウンターに座らせるが、なかなか口を開こうとしない。
そわそわと目線を泳がす咲也に、キャンディを一つあげると、ようやくぽつぽつと語りだした。
「あのね、俺の勘違いかもしれないんだけど…俺って誠也に嫌われてないかな?」
あんなに仲がいいのに。不思議に思って尋ねると、うーと唸りながら咲也は続けた。
「仲いいよ。喧嘩とかしないし。仕事もちゃんとやってるし。でも、なんか最近変わっちゃった気がする。うまく言えないけど、誠也がぎこちない感じする。俺、なんかしちゃったのかな…」

そう言って足をぶらぶらさせる咲也に、私がかけた言葉は…(選択してください)

A・「今のこと、本人に聞いてみたら?」

B・「そういう時期もあるんじゃないかな」

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