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ヒトではなくコトに向かうを深掘りしたら、聞く事が大事だとわかった話。

先日、松坂大輔と伊藤元監督とのやりとりから、ヒトではなくコトに向かうとの考え方について、自分なりの考え方を示した。

考えるうちに、自分として深掘りしたくなった。

結論、
人は話を聞いてもらいたい、理解してもらいたい
対話が重要
聞く事は最大の知性である

そんな事を考えた。

チームを構成するにあたり、リーダーとチームメンバーに分かれると思うが、チームとして大切なことは目標の共有であると思う。

そして、確認事項は次の3点

①目標は何か
②達成につながる行動は何か
③行動した結果はどうか

この3点を共有し、繰り返しながら、望むべき成果に近づけていく事が重要だと思う。

全員がまず、リーダーシップの精神を持てる事がチームとしては望ましい。ここで言う、コトに全員が目を向けられれば問題はない。

しかし、人の世はそんな都合よく成り立ってない。だから、仕組みをしっかりと作らないといけない。

ヒトではなくコトに向かうを僕なりに分解すると、リーダーは目標や目指すべき結果に対し、適切にメンバーが行動しているかを確認する。また、その行動に障壁がある場合には速やかにその原因を明らかにし対処する。メンバーは任された行動に対し責任を持ち実行する。その行動に障壁が生じた場合は対処法を考え、自身が対処できない場合はリーダーに協力を依頼し目指すべき成果に近づける。

これが理想論であるが、これはあくまでも机上の論理かもしれない。

実際、このようには動いてくれない。

ヒトではなくコトに向かうは、リーダーの言わば、都合の良い世界観だからだ。

双方向の意見ではない。

では、どのような仕組みが最善なのか?

まずは、チームは必ずしもヒトではなくコトに向かわないもの、ヒトに対して力が流れていくと認識すべきである。

そして、ヒトに向けられる力をリーダーが汲み取り、対話を通じて改善していく。

これも綺麗事ではあるかもしれないけれど。。

この対話のなかで、何よりまず聞く事が重要なことではないだろうか?

案外、ヒトに向けられる力は些細な事で、リーダーが今の現状や、個々の思いを否定せずじっくり聞く事で解決する事が多いように思う。

ヒトではなくコトに向かえないチームは、リーダーの聞く力が不足している現れかもしれない。

メンバーが置き去りになり、その場凌ぎの問題解決により、リーダーの成功体験が積み上げられていく。

その成功体験により、声高に『ヒトではなくコトに向かえ!』と一方的に押し付けるようになる。

そして、対話がなくなり、一方通行の指示出しになり、メンバーは他人事のように動くようになる。

それを見たリーダーは、現状を嘆き、また同じように強引に問題を解決し、根本にある原因を追求しないまま、元のスローガンに戻るのである。

最後にまとめると、『ヒトではなくコトに向かう』はリーダーの価値観の押し付けであり、机上の空論である。しかし、チームを運営する場合には理想論である事は確か。チームを運営するにあたり、重要なのは対話であり、リーダーは聞く力が必要である。また、自信がメンバーの一人である場合、課題が持ち上がれば、事象を解像度を上げて分析し、言語化する。そして、やるべき事を見極め、自分がコントロールできる事に集中をしてタスクを淡々とこなす。そして、出来るだけ対話をする。

人は誰しも、話を聞いてもらいたい。

だからこそ、聞く事は最大の知性である。

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