呼吸を深めると、だいたいうまくいく

身体が重だるい時、疲れが取れない時、やる気が出なかったり落ち込み気味な時、そわそわして落ち着きがなく空回りする時…

そんな時は、しばし立ち止まって呼吸に意識を向けるようにしています。そうすると、たいていスッキリします。

名前のない不調の多くは自律神経の乱れ

20代の頃からしばしば体調不良に悩まされていました。生理に紐づいたホルモンバランスの変化によるところもありますし、病院に行くと「自律神経の乱れ」と言われることがよくありました。

身体を動かすことが減り、PCやスマートフォンを見ている事が多い現代人の多くは、多かれ少なかれ自律神経の乱れがあるのではないでしょうか。

呼吸が自律神経にいい理由

自律神経は、消化器官など身体の生理現象を司っています。自律神経が制御している生理現象の中で、唯一意識的に行う事ができるのが「呼吸」です。
胃を動かすことで自律神経を活性化する、ということはできませんが、意識的に呼吸をコントロールすることで自律神経にアプローチすることは可能なのです。

4カウントで吸って、4カウントで吐く呼吸

アシュタンガヨガの練習では、色々なポーズで深い呼吸をすることで、より深い呼吸ができる整った身体を作っていきます。

今は子育てと仕事に追われ、なかなか練習ができないので、日常生活の中でたびたび、呼吸だけを練習しています。

〈基本
鼻から吸って、鼻から吐く呼吸。ゆったりと4呼吸で吸い、4呼吸で吐いてみます。

〈姿勢〉
立っていても座っていても、骨盤を立てて背骨が伸びているのを意識します。
上体が縦に伸びていくように吸い、力みが取れていくイメージで吐くと良いでしょう。

応用
どうしても呼吸が浅い時や、疲れがひどい時は、8カウント、16カウントと、呼吸を薄く長くしてみたりもします。また、左の鼻の穴から吸って、右から吐く、今度は右から吸って左から吐く、という片鼻呼吸も自律神経を整えるのに良いです。

肋骨全体を広げて横隔膜も伸ばしていくイメージで呼吸しています。

呼吸で身体をほぐす

この呼吸法は胸式呼吸に近いです。(個人的にはちょっと違うと考えてますが。)

長年フルートを吹いていたり、演劇部だったりしたので、

胸式呼吸=浅い呼吸=よくない呼吸

だと思い込んでいました。

腹式呼吸は横隔膜を大きく使うので深い呼吸ができるといわれ、吹奏楽や演劇の発声なんかでは腹式呼吸を身につけることが重視されます。

腹式呼吸はリラックスしやすくなりますしその有効性はよく分かりますが、胸式呼吸と言われる、胸と肩と背中をたっぷり使った呼吸も気持ちいいものです。

肺は自分で動けない器官なので、肋骨と横隔膜を広げ、空間を広げることで、初めて深く吸えるようになります。空間を広げるのは、筋肉です。呼吸に関連する筋肉がしなやかになるほど、深い呼吸ができるようになるのです。

さらに、理学療法士の先生に、横隔膜とインナーマッスルが連動していると教えていただいた事があります。高齢になって腰が曲がったり、左右の腰の高さが違ってしまったりするのも、横隔膜の使い方の癖から生じるそうですよ。

呼吸、奥深い!

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