Excelの相対参照とは

コピーした後ペーストする時に、数式に書かれているセル番号(アドレス)が変わっちゃう!というお話です。

セルB1に、=A1と書いてみましょう。
セルB1の値は、セルA1の値と同じ、という意味の式です。
この時、B1に入れられた式のA1は、B1の一つ左隣のセルです。
「一つ左隣」が重要な情報となります。

セルB1で、ctrl+cを押して、コピーします。
そして、セルB2に移動して、ペーストして下さい。
すると、セルB2の式は(F2キーを押して確認して下さい)、=A2となっているはずです。
B2の一つ左隣はA2だからです。
このように、セルの位置と式の中に書かれるセルについては、「相対位置」が保たれます。

こうなっているのは実はとても便利です。1行目(一番上)を列見出し(氏名、りんご、みかん)とし、A列に複数の人の氏名、B列にそれぞれの人が持っているりんごの数、C列にみかんの数を書くとします。D列にりんごとみかんの数の合計の式(セルD2にB2+C2)を書きます。5人いるので、A2からA6まで氏名が書いてあるとします。D2をコピーしてD3, D4, D5, D6にペーストすると、それぞれB3+C3, B4+C4, B5+C5, B6+C6が入り、それぞれの人が持っているりんごとみかんの数の合計になります。もちろん、国語と英語の点数でも良いです。
1000人いても、式を1度書いてコピペすれば、全員分の合計が求められます。

横方向のコピペでも同じです。
A2セルに=A1と書きます。A1は、A2セルの1つ上のセルです。
A2セルをコピーして、B2セルにペーストしてみましょう。f2キーでB2セルの数式を確認すると、=B1となっているはずです。B1セルは、B2セルの1つ上のセルだからです。さらに、C2にペーストすると、=C1となります。

では、=A1と書いたB3セルを、D8セルにペーストするとどうなるのでしょうか?
縦にも横にも位置が動いています。
A1セルは、B3セルの1つ左、2つ上のセルなので、D8セルの1つ左、2つ上のセルが式に入ります。つまり、=C6となります。
この、コピペの時にセルと式内セルの相対的な位置が保持されることを、ぜひ覚えておいて下さい。

ここから先は

0字

Windows 10をNVDAで使い始め、いろいろな機能を少しずつ覚えて行く過程を追って、説明します。これまでのサポートでご質問をいただい…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?