私はどうやってスクリーンリーダーを知って、どうやって練習したか

スクリーンリーダーを知って、使えるようになるまでの話は、聞きたい人が多いのではないかと思い付きました。
そこで、まずは、私についても書いてみます。
なるべく具体的に、ホームページや、講習に関することも、書いてみたいと思います。

視覚障害の友人が使うのに、パソコンのテキスト読み上げが便利ではないかと最初、思い付きました。2012年か、2013年のことです。検索していて、Softalkというフリーソフトを見つけました。テキストを入力すると、読んでくれるものです。

そして検索しているうちにPC-Talkerのことを知り、パソコンの電源を入れて、作業をして、切るまでの一連の動作を全て、音声読み上げで出来ることを知り、驚きました。ただ、値段のこともあり、実物を見ることはありませんでした。

スクリーンリーダーの実物を初めて見たのは、SPANの支援者養成研修です。2013年3月に、一日のカリキュラムで、focus talkでした。この研修のお昼休みに、先生が、無料の物もあるんですよと、NVDAを教えてくれました。

研修の日の夜、NVDAを検索してインストールしました。NVDAという名前だけをメモして来たため、開始後、終了の仕方がわからなくて、パソコンではなくiPhoneで終了方法を検索しながら、1時間半かけて終了しました。

その後、情報ボランティア八王子の障害者支援部会に入会し、2時間を4回の視覚障害者向けパソコン講習のアシスタントのボランティアをしました。PC-Talkerでした。

その後は、NVDA日本語チームに参加したり、視覚障害者のWindowsメーリングリストで耳学問したり、Twitterでわからないことをつぶやくと誰かが教えてくれたりしていました。そして、メーリングリストで私が調べて答えられることも出て来たり、Twitterで他の人の疑問に答えることも、少しずつ出来るようになって行きました。

目が見えてスクリーンリーダーを使うので、目的としているボタンやリンクはどの辺にあるのかや、たどり着くにはどうしたら良いのかなどを、まるでゲームのように探しました。逆に言うと、ゲームのように押すキーを変えながらでないと、行き着けないような場合がありました。主に画面の要素へのアクセスや操作手順について調べるためにスクリーンリーダーを使っていたので、この時点で文字入力の練習をしたことはありません。

NVDAについては、NVDAワールドやミートアップ、Accessibility Centralのイベントで、教えてもらうことも多かったです。

他には、2015年3月からNVDAヘルプデスクに加わりました。その縁で、千葉県四街道市の視覚障害者総合支援センターちばに行くことも何回かあり、自分の情報源としてイベントに参加し、手伝いもしていました。

その後、2018年4月に日本視覚障害者職能開発センターのアシスタントとなり、その場で学ぶこともとても多かったです。同じ4月に、個人的サポート依頼を受ける活動も始め、たくさんのご質問を受け、調べ、答えたり答えられなかったりしていました。2018年9月からはブラインドオンラインサービス(BOS)も始め、詳しいメンバーに教えてもらえる期間を過ごしました。BOSは2021年3月末まで続きました。特にzoomについては、BOSのメンバーみんなで、いろいろな端末とスクリーンリーダーについての情報を交換し合えたと思います。

そして、画面もキーボードも見ないで文字入力も練習しようと思い立ったのは最近です。既に書かれた日本語の文章を書き写すような練習をしています。最初はキーボードを手探りで、キーの位置を思い出すのに時間がかかりましたが、少しずつ早くなって来ました。

まだまだ練習することも勉強することもたくさんありますが、頑張ろうと思います。文字入力についてはキーボードだけでなく、点字ディスプレイでの六点入力も練習しています。NVDAについては、NV Accessによる教材がBasic, Word, Excel, Outlook, PowerPointとあります。他、Carroll Center発行の、zoomやWebブラウザについての本も積んであります。

NVDA Expertの受験勉強と合格するまでの過程についても、今度書いてみたいと思います。

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