テキスト版 ミナのアクセシビリティ研究発表07-1

この番組は、視覚障害者の生活に役に立ちそうな機械や情報を研究している、私、ミナが、出始めていると感じている成果をお話します。
今日のBGMは、音羽ざくろさんの、憧れあなたに巡り会えてからです。

今日のテーマは、UDトークです。
UDトークについては、この番組でも以前お話したことがあるかもしれません。iPhoneやAndroidスマートフォンで、話している声を音声認識して、文字に変換して表示することの出来るアプリです。リアルタイムに認識して、文字に変換され、時々刻々と追加されて行く内容を、インターネットで配信することが出来ます。インターネットでの配信内容は、他のiPhone、Androidなどの端末のUDトークや、パソコン版のUDトークというソフトウェア、まあちゃんという要約筆記ソフトなどで受け取り、表示することが出来ます。
定期的にスカイプでのインターネット会議でこのUDトークを使用しています。認識は完全ではないものの、かなり正確に聞き取られていると思う部分もあります。
このUDトークに、最近新しく、シアターモードという機能が付きました。
iPhoneアプリのUDトーク上で、動画撮影と音声認識を同時に行い、字幕付きの動画をiPhone上に映せる物です。使い方はまだしっかりとわかっているわけではないのですが、先日の、UDトークの使い方オンライン講習会によると、その講習会では、iPhoneに映っている字幕付きの動画を、iPhoneの画面収録機能を使ってキャプチャーし、facebookライブで配信していたそうです。
UDトークを使うことで、聴覚障害のある方が、話の内容を文字で知ることが出来るという利点があります。でも、それだけではありません。例えば、首都圏では、動画に字幕が付いたテレビ広告が、電車のドアの上にあります。音は出ないので、動画と字幕のみで流れています。最近のYouTubeの動画は、通勤通学中に電車の中で、イヤホンがなくても見られるように、最初から字幕を付けて編集するようにしている動画作成者もいるそうです。このように、シアターモードの機能が出来たことで、UDトークは、聴覚障害のある人に便利なアプリに留まらず、誰でもに便利なアプリにきっとなるだろうと感じました。そうすると、利用者も増えるので、アプリの開発者にとってもうれしく、アプリ開発者はさらにそのアプリの維持改良を続けて行けるので、聴覚障害があって便利に使っている方にも、とても良いことではないかと思いました。
余談ですが、私はスクリーンリーダーNVDA関連の団体に入っているため、操作の仕方を調べるだけでなく、時々練習もしています。NVDAが使えると、例えば、紙に書かれている桁数の大きい数字をパソコンに入力する時に、入力しながら数字の読み上げが聞けるため、画面と紙とを見比べる必要がなく、便利です。画面を消しても音で操作出来るため、例えば人に見られてはいけない画面の時に、画面を閉じたり消したりした状態でも操作が出来て便利です。iPhoneのKindleは、VoiceOverでオーディオブック代わりに使われるという話も聞きます。こんな風に、元々は障害のある方に役に立つように作られた物でも、いろんな人に便利な点があることを広め、使ってもらえるようになっていくのは、とても良いことであるように思いました。

今日の番組はいかがでしたでしょうか。番組宛のメッセージを募集しています。メールアドレスaccs@himaraji.comまでお送り下さい。番組専用メッセージフォームからもお送りいただけます。以上ミナのアクセシビリティ研究発表でした。

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