テキスト版 ミナのアクセシビリティ研究発表06-3

ミナのアクセシビリティ研究発表
この番組は、視覚障害者の生活に役立ちそうな機械や情報を個人的に研究している私、ミナが、出始めていると感じている成果をお話しします。
今日のBGMは、音羽ざくろさんの、雨音の子守唄です。

今日のテーマは、スマホ取り付けタイプVRゴーグルを使った遠隔支援方法、その後です。
これまでに、5月23日に、東京都八王子市の市民活動支援センターで紹介イベントを行ったり、海外旅行中の方の海外SIMを利用したiPhoneのfacetimeでの風景説明の通話をしたりなど、いろいろな場面で試して来ました。食品包装に書いてある文字を、ビデオ通話で読んだり、カレールーの箱に書かれていたレシピを読んだり。観光地の風景を説明したり、現地の木の肌を触ったり。いろいろなことが出来ました。
ただ、皆さんがどうしても気になっていらしたのは、VRゴーグルが大きくてかさばり、装着すると目立ってしまうこと、そして目を覆ってしまうことでした。
そこで、別の方法も続けて考えていたところです。
今日は、新しいデザインのスマホ取り付け方法をご紹介します。VRゴーグル、という言葉を使わなくなったのは、VRゴーグルではなくなったからです。元々VRゴーグルは、目からある一定の距離を置いてスマホの画面を見るための道具のため、顔とスマホ取り付けとの間に、一定の距離があり、その分大きくなってしまいます。
新しいデザインでは、100円ショップで売っている物を組み合わせて作りました。材料は、まず、手持ちのスマートフォンにぴったりの背面カバー。私はiPhone SEなので、SE用のプラスチック背面カバー、ソフトタイプにしました。そして、スマホを指にかけて安定させて使うためのスマホリングを2つと、本などをまとめて止めるマジックテープ付きのバンドです。プラスチックカバーの背中側に、スマホリング2つを元々付いている両面テープで接着し、バンドを通して出来上がりです。かなりコンパクトな作りになりました。目をふさがないように、額に取り付けるような感じになりますので、カメラはVRゴーグルの時と比べると、だいぶ斜め上向きになります。自分では、映り方まで確認出来ていませんが、目を覆う形で身に着けることも一応出来ます。コンタクトレンズを着けている方、めがねをかけている方には難しい付け方かもしれません。デザイン上、iPhoneの画面が表を向くため、使用時は、スクリーンカーテンオンにしないと、ビデオ通話相手が画面に映ってしまいます。また、カメラ分解能は、フロントよりリアの方が高分解能だそうですが、そこもあきらめてフロントカメラの利用になります。

今日の放送はいかがでしたでしょうか。番組宛のメッセージを募集しています。メールアドレス accs@himaraji.com までお送り下さい。番組専用メッセージフォームからもお送りいただけます。以上、ミナのアクセシビリティ研究発表でした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?