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Originals 言いたいのに言えない時の本

誰もが[人と違うこと]ができる時代
アダム・グラント著 楠木建翻訳 三笠書房
 
誰にでも変化をもたらす人になれるチャンスがある。

同調傾向にある組織において、気づきの声をあげ
異論を唱える社員を評価する仕組み作りや文化の有効性を説く。

誰もが安心感のある現状から抜け出したいとは思っていない。

変化を起こすには、周囲の賛成や急務だと気付かせるためのテクニックが必要となる。他者に対する動機付けの手法の一つに、変化によって享受される利点よりも
変化が無い場合のリスクを強調するというものがある。
明日の100万円より今日の50万円という民衆意識に働きかけるためである。

人道的な判断に関するしつけの考察は興味深い。 
ナチスドイツ支配下、ユダヤ人を助けた人には、
幼少期に親からよく説明を受け育った環境があった。
間違った行動をとったことに対してのみ指摘を受け、
どうしてそれが良く無いのかを理解したのである。
良い行動に対する褒賞や間違った行動に対する感情的な怒りを受けていた子供には、
そういった傾向が見られなかった。

簡単には人の行動パターンを変えることはできない。
信念に語りかけることによってのみ本質を理解させ、実行させることができる。
人に影響を与えたければ、内側からのモチベーションに働きかけることが重要である。
 

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