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あいづちが、人生を変える

相槌の打ち方で、相手の話の内容が変わることを知ったのは高校時代。

スイスの伯父宅に妹と2人で滞在、少し緊張感のある日々。

伯父は強烈な個性の説教が長い人だった。

ある時、相槌の打ち方次第で、説教が面白い話に脱線していく事に気付き、相槌は滞在中の私の必須アイテムとなった。おかげで随分沢山のヨーロッパ文化の面白い話を知り、かなり影響も受けた。

大学に入り、昔話の調査に出かけると恩師が「話を聞き取る時は、相槌をちゃんと打て」と言った。

語りのリズムに合わせ、合いの手を入れると、語り手が気持ちよく話を語ってくれる。相槌の打ち方が、貴重な伝承を聞けるかどうかの分かれ目だった。

普段の会話でも、相手の反応次第で自分から引き出されるものが変わるのは、良くあることだ。

誰かの話が、自分の人生を左右することがあるのだから、相槌が人生を変えるというのも大袈裟な話ではない。

相槌、不思議だな。

この不思議アイテムを

思春期の人たちとの対話にも意識して使ってみようかしら。

うんうんうんうん。





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