お財布コラム<4>熱くならずに、革への思い
こんにちは、みなかわねこです!
のんびり更新のお財布コラム、4つ目です。
今日は、初めて発表の思いもあります。
革のお話です。
■革は、頂いた命の先
知っている方も多いと思いますが、牛や豚革、羊などの革は、多くが食肉から出たものです。
「頂いた命を、革(皮)まで大切にする、感謝する。」
私が、バッグのデザイナーとして初めて勤めた会社で、見て学んだことです。
革の傷や加工によって良い悪いの判断は、正直好きではありません。
(注、好み嫌いはあります)
革の評価を落としているなら、生かして手の問題。
勤めていた会社では、色々な革を仕入れて、ハンドバッグを作っていました。
ゴミで出される革は糸くずや紐のように細く、完成したバッグは銀座や日本橋のデパートの高級品売り場で販売されていました。
革はゴミになる部分は少なく、高価なバッグに生まれ変わっていた。
表の見える部分に適さないものは、裏や中、小さなパーツで使います。
(高価なバッグに変わるのは、職人さんの技術ですが、今も革を使い切ることは、どんなメーカーさんでも取り組んでいると思います)
どんな材料も大切に思いますが、革を使う時、こういったことを思い出しながら取り組んでいます。
■新作のお財布の革は、どんな革?
このお財布に使われいる革は、牛革。
シュリンク加工、薬品で革を縮めたシワが特徴の革です。
傷が付きにくく、縮んで自然な革特有のシワが出るところが、大好きポイント。
地味なところも、じわじわきます。
そして、顔料仕上げ。
均一に表面を仕上げる コーティングの状態です。
ちょっとだけツヤをアップし、押し型も入りやすくするために、アイロンをかけています。
リアル出店で手にして下さった方は、「柔らかくて気持ち良い」と感想をお話して下さっていました。
私自身の感想は...想像以上に傷にならない!!
お尻のポケットに入れて自転車に乗ったり、カバンにスマホやリング付きのノートや鍵と一緒に入れたり。
特別乱暴に使っているワケでもありませんが、今のところ大きな傷なしで、良いぞー!と嬉しくて、お財布を手に笑顔になっています。
■お手入れ
毎日手にすることで、人の手の油で、保湿されています。
基本的には、何も要りません。
乾燥が気になるところがあれば、部分的に保湿クリームを薄く塗って下さい。
保湿クリームを余分に革に残ると、固まり白くくすんで見えることがあります。
汚れたときは、部分的にクリーナーを使って、布や綿棒などを利用してふき取って下さい。
■金箔押しの注意
お手入れなど、布でこすると摩擦によって、箔が薄くなります。
必要なお手入れは、広い面で拭く布ではなく、綿棒などをおすすめします。
金箔押しは、永久のものではありません。
長く使ううちに、摩擦で徐々に薄くなります。
その変化も、どうぞ風合いと楽しんで頂けますように。
■この先の目標
縁起物がいっぱいの、オリジナルの型押しの版を制作しました。
まだがま口とコンパクト財布の2型ですが、これから少しずつアイテムも増やして行きたいです。
このシリーズで、お店にみなかわねこのコーナーも出来ると嬉しい。
なかなか行けない遠方にも、このお財布や張り子の猫達が、お邪魔できるように。
遠方の皆様にも、手に取って見て貰えるように。
そんなシリーズになっていくように、頑張っていきます!!
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