描かれるモクモクのお話
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今日は、描いているモクモクの模様のことをお話します。
・モクモクのきっかけ
元々、豆皿の全面を、藍色のグラデーションで描いていました。
失敗もあったり、時間もかかったり、大変でした。
そんなお話を、手づくり市でお話していた時に、お客様から「一部だけで良いのでは?」と親切にアドバイスを頂きました。
それをきっかけに、モクモクの形で、藍色の面を作ることになりました。
まっすぐでもなく、カクカクでもなく、クリンクリンと丸が連なったフチ。
藍色に星がいっぱい並び、空のようなところから、モクモク雲のようで、モクモクと呼ぶようになりました。
こういう形は、昔からキュっとくびれが大事だと思っています。
ここがゆるいと、可愛さ台無し!
猫小皿の三毛猫やハチワレ猫でも、モクモクの模様が入りますが、ここはいつもキュっとくびれになるようにと、お願いしているポイントです!
・モクモク、ふくらむストーリー
イベント出店の時にお話するのですが、うつわの外(私たちの暮らす世界)とうつわの中の世界(描かれる猫などうつわの住人たちの世界)を感じませんか?
自分で描きながら、いつも向こう側からこちらをのぞき見られているように思います。
お皿を回して、お皿の向こう側に猫が居ると、一層うつわの中の世界を感じるというのは、私だけではないようで、たまに手をした方にもそう言われます。
そして、うつわの中にももうひとつ中の世界。
うつわの中、モクモクの雲に星いっぱいの空が広がります。
白い天井をモクモク雲の形でくりぬいて、もうひとつ奥の空をのぞき見しているよう。
うつわの中の世界の、もうひとつ奥の世界はうつわの外??うつわのもっと奥??
うつわに描かれる猫やうつわの住人達は、うつわの中で自由に、天井裏の世界に上がり、遠くからこちらをのぞき見たり、ひとつ前の世界に降りて来たり。
猫だけじゃない色々な相棒が一緒のうつわの中の街…
物語は、私の頭の中、始まっています。
(Instagramストーリーズで、ちょこっとお見せしています。気づいていますか?)
・皆さんからの声
きゅっとくびれにこだわって描いているモクモク。
お皿に描く大きいものもあれば、カップの後ろ側に入る小さなものもあります。
小さいのも、個人的に気に入って描いています。
それぞれ気に入って、可愛くて好きと言って下さる方がいて、とても嬉しいです。
最近、お皿やマグカップでは、シンプルなものよりも、たくさんモクモクが描かれたものが人気です。
不思議。
描くのは変わらず大変ですが、新しい柄を考えたり描き想像する時間は好きなので、楽しい時間が増えて嬉しいです。
・集めて貰えるものへ
これまでは、人気があれば同じ柄でいくつも描いてきました。
2つご購入頂くときに、全く同じじゃなくて、ちょっと違っていて、並ぶと楽しいというところは、工夫していた点です。
「私だけのもの!」と思って貰えるように、大きく違うものから、ほんの少しアレンジを加えたもので、この春からは、1点もので制作をスタートしました。
沢山は描けないので、月に10~15点ほどの制作です。
今回は1点。そして次にもう1点と増え並んだときに、藍色のシリーズで想像の世界も広がります。
海外の食器ブランドが手掛けるイヤープレートは、そうですよね。
手描きのうつわは、集まる中で世界が広がり、集めたくなるものになれるように、大切にこれからも制作していきたいと思っています。
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