見出し画像

あなたにとってみなかみユネスコエコパークとは?

みなさん、はじめまして。藍(あい)と申します。
1歳になったばかりの息子をおぶり、初心者マークをつけた車をひきさげ、
半年前にみなかみ町に移住してきました。


忘れもしない、7年前の8月2日、土曜日。
「来週の土日空いていない?」
そんなノリで誘われた友達との旅行で初めてみなかみを訪れました。

この引き締まった筋肉素敵だわ!あ、顔もタイプ・・・

この旅行で初めて経験したラフティング。川に落ちて、恋にも落ちた。
そう、わたしの夫はこの時のラフティングガイドです。

冒頭から何言ちゃってるのよ、というツッコミはさておき、
これがわたしとみなかみ町(それと夫)との出会いです。


そんな出会いを経て、わたしは今、みなかみ町役場で働いています。
総合戦略課、企画政策係という先鋭たちが個性をぶつけ合う部署。
富士サファリパークのような部署に一人、まるでムツゴロウさんのように優しい独特の雰囲気を醸し出す人がいます。

その名も「小野 宏和(オノ ヒロカズ)」さん

みなかみユネスコエコパークを担当するわたしの大先輩です。
某日、「まあ、一緒に来たまえ」そんな調子で連れて行かれたのはみなかみ町内の小学校。
そこには4年生が約20人。キラキラした目でわたしたちを見ていました。

「今日は、谷川岳エコツーリズムの事前学習をします。」

みなかみ町内の小学校では「環境教育プログラム」として谷川岳登山を行っています。
谷川岳エコツーリズムとは、谷川岳の自然を守り、自然の恵みを活かし、持続的に発展させる。自然を通じて地域住民と訪れる人が交流できる環境を提供する取り組みです。

みなかみ町には全国でも希少な生物が生息していて、それはつまり素晴らしい自然がこの町にあるということなのです。
その豊かな自然を守りながら楽しむことができる、みなかみ町のシンボルともいえる存在が日本百名山にも選ばれている、

谷川岳

谷川岳 秋⑤


そう、実は小野さん

みなかみユネスコエコパークを環境学習に生かすことで、町内の子どもたちがみなかみ町の自然を楽しみ、これからも守り続けてほしいという強い想いを込めているのです。

「みんなにとっては当たり前かもしれないけれど、こんなに魅力的な自然がみなかみにはある。またその自然と人が共生している。世界から見てもみなかみは本当にすばらしい町なんだよ。」

子ども達の前で語るそこには、ムツゴロウさんの姿はない。松岡修造バリの情熱で子どもたちに語りかけると、それに応えるように自ら手を挙げ発言する子どもたち。

教室


なんと素晴らしい事前学習なのだろう・・・
わたしが胸を熱くしているところに、小野さんから子どもたちへこんなクイズ。
「谷川岳に住むニホンカモシカって何科の動物でしょうか?」

「カモ」、「シカ」、「ウシ」 

子どもたちは思い思いに手を上げる中


「実は・・ウシ科なんです」
ここでその日最大の小野さんの笑顔がさく裂!

「えええ~~~!!!!」
なんともかわいい、素直な反応が返ってくる。
子どもたちはまさしくスポンジのように、五感でどんどん吸収していきます。

「今日知ったこと、谷川岳エコツーリズムで体験したことを、どんどん周りの人に話してあげて下さい。自慢してください。」

インフォメーションセンター

最後に、小野さんに尋ねてみました。
あなたにとって、みなかみユネスコエコパークとは?


「空気だよ」


「毎朝外に出て「すぅー」っと息を吸うと、毎日空気の香りも違うの。
落ち葉を感じる秋の匂いとか、雨が降る前の少し優しい匂いとか。
自然を眺めて空気を吸うと、これがみなかみだなぁって思うんだよね。」

うう、さすがです。

「みなかみは素晴らしい」 「みなかみが大好き」

小野さんの真っすぐで純粋な想いが子どもたちはもちろん、周りを動かす力になっているのだと強く感じた1日でした。
役場ではみなかみユネスコエコパークを広める取り組みを、環境学習以外にもたくさん行っています。わたしも純粋に、情熱的に、そしてちょっとユーモラスに、みなかみの素晴らしさを皆さんに伝えていきたいと思っています。


「あなたにとって、みなかみユネスコエコパークとは?」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

◎文:あい

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?