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スポーツの力が、みなかみを変える

こんにちは。この春から新社会人デビューを果たした、ゆめかです。

日に日に暖かくなって、もはや暑いとも感じ始めている今日この頃。
桜の季節もあっという間に終わってしまいますね。
私事ですが、社会人になるのを機に、現在はみなかみ町を離れて生活をしています。

生まれて初めてみなかみを離れ、感じることは様々ですが、特に「人」の存在の大きさを改めて感じています。
どの地域においても、もちろん新しい土地に知人はいません。
でも、みなかみには新たに来た人をあたたかく迎え入れるという土壌が備わっていて、その土壌が当たり前に存在していることがどれだけ素晴らしいのか、ということを改めて実感しています。

さて、今まで私がこの1ヶ月で「人」の存在の大きさについて感じたことを綴ってきましたが、今回はみなかみ町で活躍する、ある「人」について書いていきたいと思います。

唐突ですが…
「3人制バスケットボール(3×3)って知っていますか?」

皆さんは、みなかみ町発の3人制プロバスケットボールチーム“MINAKMI TOWN.EXE”をご存じでしょうか。

なぜ、みなかみ町に“MINAKMI TOWN.EXE”というプロスポーツチームが誕生したのか。
また、どのような想いがあって活動されているのか。
その真相を、MINAKMI TOWN.EXEで活躍されている大塚俊さん(みなかみ町出身)と日下謙人さん(渋川市出身)にお話を伺うことが出来ました。
(インタビューはまだ雪が降りしきる2月に敢行しました)

(左から大塚さん・日下さん)

3人制バスケットボール(3×3)は、少ない人数と狭い空間を活用した都市型のスポーツなんだそうです。
では、なぜそんな都市型スポーツがみなかみ町に?となるわけですが、現実として、みなかみ町の人口減少・少子高齢化は進んでいるのが事実。そんな中、大塚さんと日下さんは、過疎化している地域を元気に出来るツールなのではないかと考えたそうです。
人口2万人以下の町からプロスポーツチームが生まれるということは、日本においても、世界においても革新的なこと。
その革新的な出来事が、大塚さんと日下さんの強い想いによってみなかみ町で起こっていたのです。

特に、みなかみ町で育ってきた大塚さんは、子どもの人数の減少によってチームスポーツの選択肢がなくなりつつある中で、チームスポーツから学ぶことの重要性やスポーツ教育の観点から少しでも選択肢を増やしたいと語られており、次世代を担う地元の子どもたちへの思いを強く感じました。

一方で、日下さんはみなかみ町に移住してきたわけですが、まずは、みなかみ町の人々に対して3×3の認知活動からのスタートだったといいます。
みなかみ町の人口を多く占めるのはやはりご高齢の方々であるため、認知活動の一環として病院を訪問するなど地道な取組を進めてきました。その結果、町中を歩いていても声を掛けてもらえるようになったり、ご近所付き合いが生まれたりなど町の人々のあたたかさに触れる機会が増えたそうです。
チームの選手であることはもちろん、運営をする立場としてみなかみ町に移住してきて約5年、様々な場面で町の人々のあたたかさに触れたことで、「選手として」という個の思いから「チームのために、そして何よりも地域のために」という周囲への想いへと変化していったと語っています。


「人」のチカラがまちを元気に

今回のお話は、一見、みなかみユネスコエコパークと関係がないように思えるかもしれません。しかし、みなかみユネスコエコパークは「水・森」と共に、もう一つ重要な「人」によって成り立っています。

「せっかくなら今までにはなかった新しいことをみなかみ町に」という高い志と、大塚さんと日下さんのプロバスケットボール選手としての経験が生んだ“MINAKMI TOWN.EXE”。
このお二人の熱い想いが、みなかみ町に還元され、活力を与えてくれています。

今や、MINAKAMIの名を背負って世界大会にも挑戦している“MINAKMI TOWN.EXE”。

『みなかみから世界へ』

今後の活躍に目が離せません。ぜひ、皆さんもMINAKMI TOWN.EXEをチェックしてみてください。


【MINAKMI TOWN.EXE Instagramアカウント】
MINAKAMI TOWN.EXE(@minakami3x3) • Instagram写真と動画


◎文・写真:ゆめか

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