熱狂

たった一人の熱狂「仕事と人生に効く51の言葉」(7/100)

たった一人の熱狂 仕事と人生に効く51の言葉

4年前に出版された本でだいぶ古いものだが、著者である「見城徹(けんじょうとおる)」が私にこの本を手に取らせた。

印象として、30年前ほどさかのぼり、「気持ち、根性が大事といった考え方」を持っている人だ。

価値観は変わるからと時代は言う。それはその通りだと思う。いつまでも同じ考え方、捉え方をしているようでは、成長や進歩に乗り遅れてしまうであろう。

それでも、この本を読んで大事なのは、根っこの部分は「不変のもの」があるということだ。

今成功している経営者のビジネス書や自伝を読むと、20代のころは四六時中仕事をして、
それこそ睡眠時間は3時間などという一節が出てくる。

とにかくがむしゃらに目の前の仕事に取組み、成果を残してきた、という内容だ。

その人が成果を出してきた以上、そのやり方は間違っていないだろう。
果たして、仕事につぎ込んだ時間=成果につながるのだろうか?
私はその方程式は絶対的なものではないと考える。

ただ、それと同時にその前提条件として、「1つのことに夢中になれる」という要素もあることを忘れてはいけないと思う。

仕事のみに毎日、数十時間も取り組めるのは、その体力もそうだが、何よりそれが好きでたまらないということが大事ではないだろうか?

また、同じ長時間をやるにしても、それをやっているのか?やらされているのか?でも大きな違いがあるように思う。

前者は主体的で、後者は反応的(受動的)だ。

夢中になれるものがある人はラッキーだ。そして、大人がもし、子供に何かできることがあれば、子供の熱中(夢中)できるものを見つける手伝いをすることだろう。

例えば勉強というものを押し付け、塾に行かせる。その理由も、やりたい!と思えない限り、その行動は子供のためにやっているつもりで、結局は親が思う良いことをしているだけだと私は思う。

もし、自分が親という立ち場になったときは、子供には、いろんな体験を提供したいと思う。その中で、子供が熱中できるものがあれば、それがたとえ何であろうとも、見守ろう。