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忙しい日々は呼吸することを忘れてしまいそうになるほどだ 息抜きというがその時間さえ満足に酸素を吸えてない そして夜になって息苦しくなって そこでようやく息を吸う お腹が 胸が 膨らむ 呼吸をしている 明日は息をしよう いつもそう思って いつも忘れている
吐く息は白いのに 吸う息はどうして白くないのだろう それは吐く息に その人の体温が含まれているからだ 吐く息の白さはその人のあたたかさ 吐く息の白さはその人が生きている証 かじかむ手にはーっと吹きかければ その手には生きたあたたかさが伝わって 少しだけ熱を取り戻す それは生の循環