世界一やさしくモラルハラスメントについて考えたい「Mina」です

はじめまして。

新型コロナによって、世間ではDV被害が増加するのではということに焦点が向けられています。この危惧を社会が持っているのは、とても良いことだと思います。

DVという言葉は非常に一般的になりました。なにかが起こったときに、周囲がすぐさま「それはDVなんじゃ?」「逃げたほうがいい」と言える世の中になったと思います。

けれど、「モラルハラスメント」という言葉はまだ十分に認知がされていません。暴力は含まれないことから喫緊性も薄まり、言葉を知っている人自体も少ないと思います。

私は、家族からずっとモラルハラスメントを受け続けてきました。重度のうつで苦しんでいる期間は、早くも10年になろうとしています。自分自身の力で、モラハラをなんとか解決したのが1年前。それでも病気がすぐさま治るわけではありません。

そもそも「私はモラハラ被害者だ」と認識することも、今の世の中では難しいです。私はカウンセラーを活用し、自治体の専門家を何度も尋ね、何十冊もの本を読み、ようやく「自分の置かれている状況が何なのか」を自分なりに整理することができました。それだけ、世の中ではまだ、モラルハラスメントという言葉を咀嚼できていないのです。

新たな概念というのは、どんなものでも根付くまでに時間がかかります。私は自身の経験をもとに、少しずつでも「モラハラ」について考える活動をしたいと思っていました。

しかし、コロナで事態は変わりました。モラハラが起こる場所として多く挙げられるのは、家庭と職場です。私自身も家庭内でのモラハラに苦しみ続けました。

もし、あの頃の私が今のように、家でずっと家族と過ごさなくてはならなかったら…それは、気も狂わんばかりの絶望だったと思います。家庭内は、他人から見えない。密室で、誰からの助けも来ない。怖くて、逃げ出したいのに、行く場所がない。1日じゅう、気の休まる時間が1回もない。

そんな状況の人がいないかと考えると、今すぐにでも何かをしなくてはならないと思いました。

どうしたらモラルハラスメントに苦しんでいる人を助けられるのか。その答えは分かりません。しかし、その苦しみからなんとか逃れた私は、答えに非常に近いところに位置しているのではと思っています。

もともとライターで、書くしか能のない人間なのですが、まずは啓蒙動画を作ることからはじめました。

へったくそですみません。デザインできない私にはこれが精一杯です。ついでに言うと絵も描けません。

「モラハラ」に立ち向かう際に、いちばん大切なのは「モラハラを知ること」だと私は信じています。

もし、事態を急ぐのであれば、何はともあれ物理的に逃げてください。ただ、今のこの状況が、物理的に逃げることを非常に難しくしています。

人を殺すのは、肉体的暴力だけではありません。心を殺して、生きる気力をなくしてしまえば、勝手に人は死にます。自殺という意味ではありません。身体が生きようとしないのです。精神的苦しみは、いずれ肉体に到達します。

すでに苦しんでいる人が、苦しみの原因について学ぶことは、すごくすごく、労力のいることです。ただ黙って耐えてやり過ごしている方が楽です。それでも、私は一緒に考えてほしい。学んでほしい。

不安に怯えずに眠れる夜の素晴らしさを知ってほしい。

自分はモラハラ被害者かもしれないと思う人も、そうでない人も、「モラルハラスメント」というものを一緒に考えてもらえませんか?

まだるっこしく、ねちっこいくらいゆっくりと、不安に怯えながら、「やさしく」考えていくつもりです。



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