第2回も作り直しました…【夫婦間の実例で考えるモラハラ】動画

更新が本当にとぎれとぎれなんですが、もっと頑張ろうと思っています。今回はようやく、第2回動画の改訂版をアップすることができました。

論点の整理、言い回し、動画としての表現……考えることが多くて本当にカメに馬鹿にされるような進み具合ですね。余談ですが、カメは結構足が速いし爪で引っかかれると痛いです。

さて、モラハラ事例と言われて、多くの人がイメージするのは「夫婦」ではないでしょうか。

職場であればパワハラ、親子であれば虐待、学校でも虐待やパワハラなどと言われることも多いと思います。でも、夫婦になると、パワハラや虐待という言葉が使われにくいですよね。

動画の中でも言及しましたが、それは、「夫婦に本来上下関係はなく、社会的に対等」だと考えられていることにあると思います。

だから虐待じゃないし、パワハラでもない。

苦しい状況と、モラハラという言葉が噛み合うまでの間、恐らく多くの人が「これは何なんだろう」というもやもやでしか認識できません。虐待という言葉はイメージが違うし、手首をつかまれるくらいで暴力とは言えないなら、DVでもない。上司でもないからパワハラでもない。

私自身、最初に「モラルハラスメントかも?」と考え出した時、自分でも「いやいやいや…」と納得できないでいました。モラハラという言葉は当然知っていましたが、それが何なのか、理解できていなかったからです。

だから最初はもっと別のアプローチをとっていました。私自身の性質や精神的欠損、あるいは相手の発達障害の可能性などです。自分の中でそれらを徹底的に検証し、あの手この手で相手に発達障害の検査を受けてもらったりもしました。

そこでは、ある程度の成果は得られました。自分自身の持つ性質がこういう状況に合致しているとか、相手はとりあえず発達障害ではないらしいとか。けれど、そのアプローチだけでは結局「やっぱり自分のこういうところが良くないから」と原因らしきものが分かるだけで、何の解決にもなりません。

ですから、途中からは"原因"ではなく"事象"そのものを解明することにも力を入れ始めました。自分に起こっている不都合の名前が分からず、「仮名:モラハラ」として、まずはモラルハラスメントが何なのかを知るように努めました。

結局、私自身が「これはモラハラだ」と確信できるようになるまで、結構な時間を要しました。私がモラハラを知らないように、周囲の人もモラハラを知りません。だから「これはモラハラだと思う?」と聞いても「そうなんじゃない?」というあいまいな答えしか返ってきません。また、モラハラを相談する窓口というのは恐ろしく少ないです。自助グループや啓もう活動をしている団体もありますが、それがすぐ近くにあることの方が少ないと思います。

それはモラハラだよ!と誰かを断罪する勇気は、今のところ私にはありません。

そして、いたずらにモラハラという言葉を使うことに、大きなためらいを感じます。

セクハラについて「でもイケメンだったら許されるんだろ?」と返すのがテンプレになっています。一方で、セクハラについては世の中の多くの人が敏感に感知し、それを咎めることができる世の中になりました。だから軽く扱うのが許されるわけではないのですが、それでも、一部の呑気な人を除けば、そういった軽い言葉が真実ではないことを知っていると思います。

モラハラは、まだ多くの人がよく分かっていない言葉だと思います。その状態で、「これはモラハラ、あれはモラハラ」と、真偽問わず連呼することにより、本当に苦しんでいるモラハラ被害者が、ああ、なんでも大騒ぎする人ね、と誤解されてしまう状態は避けたいです。

被害者自身が、モラハラ被害を認識するのさえ難しい現状、無知は凶器になります。私が敢えて堅苦しく、第三者的に、しかも抽象的にモラハラ動画を作り続けているのは、私自身も正解を知らないからです。

モラハラ被害に気付いたら、すぐに逃げるべき。それが一番大切です。けれど、そもそもモラハラが咎められる世の中にするには、すぐに気づける状態にするには、被害者視点だけで考えていると到達できないと思っています。

モラハラって、何なんですかね?
一緒に考えてもらえませんか。

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