滝野川 水無瀬

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公に語られない死、あるいは語ることのはばかられる死、忌むべき死、忌み嫌われると決め付けられる死(その1)

夫の両親は、善良ないい人達です。しかし、生まれてからこのかた、二人共G県を出たことはなく、地方の地元の小さなコミュニティの中で生きてきたと思われます。 私などは、親の都合で逆に一つ所にとどまることがなく、コミュニティというものと縁のない暮らしをしてきました。住居は都内のマンションで、ご近所にどんな方が住んでいるのかもほとんど知りません。 価値観の違い、周囲の状況の違いは、夫の死によって改めて大きいことを思い知らされました。 夫の両親は、夫が亡くなって3年近くが経っ

    • 元気でいることのプレッシャー

      夫は、親族、友人、知人、多くの人の背に荷物を負わせて逝ってしまいました。 誰もが皆、「自分に出来ることが何かあったはず」「力になれたはず」「救えたはず」…「なのに自分は何もしてあげなかった」という荷物を背負わされてしまっているように思います。 でも、それは違います。一番近くにいた私が救えなかったのですから。 だから、そう感じている人、ひとりひとりに会って、「あなたのせいではない」と言ってあげること、そして、元気そうにして笑っている私を見せること、そうやって、そうい

      • はじめに

        私は子なし主婦。夫を自殺で失いました。 しかし、本当の気持ちを話す相手が誰もいません。今まで、本当の気持ちを話せたのは夫だけでした。 また、自分の本当の気持ちを話すことで、周囲の人を傷つける可能性もあります。 でも、自分の本当の気持ちを吐き出さないと、気が変になりそうな日々です。 そこで、ここに少しずつ本当の気持ちを匿名で書き綴ろうと思いました。 これから、少しずつ書いていきたいと思います。 #自殺者遺族

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      • 子なし主婦。夫が自殺。さてどうする。
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