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声をきかせて

- lyrics -
なぜか 今夜もうまく眠れないような気がする
誰といてもどこか寂しいのはなぜだろう?

ねぇ、きっと気づいているの
ねぇ、きっとここにはないと

なぜかいつも悲しいことなんてないのにね
すごく泣きたい涙で溶けてなくなるくらいに

ねぇ、きっとわかっているの
ねぇ、きっとどこにもないと

胸の底には 海が見えて のぞきこんだら 波にのまれてゆく
どこにいるかも わからないよ 私の声も 掻き消されてゆく

夜の底には 終わりもない のぞきこんだら 闇にのまれてゆく
どこにいるかもわからないよ 私の声も かき消されてゆく
だから お願い どんな時も 
すぐにあなたの声を聴かせてよ

”comment”


20代の時に書いた曲。
ずっと自分にとってのテーマソングのような位置づけだった。

誰もが心の底に持っている
”孤独”
というものについて書いているんだけど、

最初は自分が思っている歌詞と違うものが出てきて、
自分で書いたのに、歌っていてもしばらく歌詞の意味がよくわからなかった。

何年も経ってから、最後に出てくる「あなた」は、彼ではなく、
「自分自身の真実の声」という意味だったのかと驚いたことがある。

誰かに孤独を埋めてもらうことはできない。
「だからお願い どんな時も すぐにあなた(私)の声を聴かせてよ」


最初の頃は、ギターユニットで活動していて
かなり暗くて少しロックよりな激しいアレンジをしていたから
今聞くと、ちょっと怨念入ってるという感じ笑

10年歌わずにいて、最近はharmonie(アルモニー:piano,vo,crystalsbowls のband)でクリスタルボウルと演奏するようになり、随分とライトになった気がする。

深い海の底から、海上を見上げると何本か光がさしている感じのイメージだったのだけど、今はだいぶ海も明るくなってきたなと。

私自身もこの曲が唯一のテーマとはあまり思わなくなってきた。

ただ、いろいろな方のお話を聞いたり、社会全体をみると
自分の枠の世界からどうしても抜け出せないで苦しんでいる人がいるのも事実。

わかっていても、自分の頭の中から抜け出せない。
その苦痛は十分に十分にわかる。

だから、この曲は最近ではようやく、そんなガラスのような人たちに寄り添って歌う曲になってきた気がする。

どんなに傷ついた人もいつか少しづつ癒えますように
生きていることを少しでも好きになれますように
自分のことを大切に思えるようになりますように


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この曲を聴いてみる

◼︎harumoni version (piano&vo, crystal bowl )
https://www.youtube.com/watch?v=WmNdCGO1Fqg

◼︎piano&vo ver.
https://youtu.be/Qm0fkyoJzN0


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