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今さらだけど艦これを布教したい

こんにちは。

今さらだけど「艦隊これくしょん 艦これ」の布教をしたくてこの記事を書きました。

よろしくお願いします。

艦これってどんなゲーム?

プレイヤーは第二次世界大戦期の軍艦を擬人化した「艦娘」を率いる「提督」となり、謎の敵「深海棲艦」と戦うほのぼのソシャゲ…の皮を被った硬派な兵站&リソース管理ゲームです。
実際にはゲーム中にソーシャル要素はほぼありません。(後述の理由で別の意味でソーシャルなゲームとなってますが)

ゲームの目的としては、最終的には「年に4回開催されるイベント海域の攻略」になるでしょう。
序盤こそ、ガチャのようなものを回しつつ常設された通常海域を攻略していく…という一般のソシャゲとあまり変わらない進め方になるとは思いますが、ある程度(プレイ頻度にもよりますが半年〜一年程度した頃)進んでくれば通常海域はほとんど攻略済みになるはずです。

多くのソシャゲのイベントといえば周回数を稼いでポイントを競う…といった形になっていることが多いと思いますが、艦これのイベントはあくまでも「ボスを倒してクリアすること」が目的になります。
そしてこのイベントですが、挑戦前に難易度を選択する形になっていて、全ステージ最高難易度での攻略となると最初期からプレイを続けている熟練提督ですらクリアに苦労することもある難易度設定になっています。
要するに、ほとんどのプレイヤーはどこかで報酬を諦め難易度を下げる、もしくは最後まで攻略するのを諦めるという妥協を強いられる構造になっています。

そしてこのゲームには兵站ゲーという側面があり、ほとんどすべての行動において「資源/資材」というリソースを消費します。他ソシャゲでいうスタミナのようなものだと捉えてもらって大丈夫ですが、これを集めるにはまず日々の遠征(派遣クエストのようなもの)をコツコツこなすことが必要です。
課金による入手も不可能ではないですが、マトモにイベントを攻略するだけの資材を課金だけで賄おうとすると数万〜数十万単位での課金が必要であり、そんなことをするくらいなら日頃からコツコツ遠征を回す方が圧倒的にコスパが良いというのが実情です。イベントALL最高難易度常連のような熟練提督ですらリアルマネーが有り余って有り余って仕方がないという人以外は資材課金に手を染めている人は皆無と言っていい状態です。
そしてその資材にも種類がいくつかあり、イベントの内容や選択する攻略法によっても必要なものが変わってくるため、「どの資材を中心に集めるか」ですら、最適解が存在せず、熟練プレイヤーの間でもさまざまな流派が存在するという状況です。

そして、現在300種違い数が実装されている艦娘ですが、まず序盤以外ガチャを回す意味がほぼありません。
これはどういうことかというと、「同じユニットなどを複数必要とする、いわゆる限界突破」という概念が無いことと、いわゆるピックアップガチャのような期間限定のガチャイベントが存在しないことによります。
ステータスを上げる手段としていわゆる合成は存在しますが、素材は通常の出撃によるドロップでたくさん手に入りますし、そもそもそこまで要求数が多くないため簡単にステータスカンストします。問題は合成では上がらないステータスの方で、こちらはひたすら出撃と演習を繰り返して地道にレベルを上げる必要があります。つまり、ほとんどの艦娘に関してはとりあえず各一隻ずついれば問題なく、建造で恒常入手可能な艦娘は半年もプレイしていればドロップも合わせてほぼ出揃うので、持っていない艦娘を手に入れるためには必然的にイベント海域などに凸ることになるんですね。
装備ガチャもありますが、こちらで入手可能な装備は性能が最低限しか無いものが多く、ある程度の装備が揃ったら回す必要がほぼなくなります。と思ってたらたまに下位の装備をたくさん要求される機会があって装備開発をぶん回すことになったりしないわけではないけど
また、艦娘の性能に関しては、同じ艦種ならそこまで大差があるわけではありません。流石に「頭ひとつ抜けて強い艦娘」などは一定数いますが、持っているだけでは性能を発揮できず、結局のところしっかり育成を行わないと前線での活躍は望めません。また、後述の「札システム」のおかげで、強い艦娘が数隻いれば問題ないというわけではなく、突き詰めれば際限なく多くの艦娘を育成し続ける必要があるため、マジで戦力強化に関しては最適解はないし終わりも無いです。
また、艦娘の育成にしても装備の入手にしても、個々の要素ひとつひとつは戦力全体のほんのわずかな増強でしかなく、それを地道に積み重ねていくことでクリア確率を上げていくという構造です。
そしてさっき話題に上がった札システムというのが本当に厄介で、これはざっくり言うとイベント海域のある部分で攻略に使った艦娘は、他の部分の攻略に使えないというシステムなんですね。幸いにも低難易度だとこの札システムを無視できますが、高難易度に挑戦するとなると非常に重い制約になります。このゲームで同時に出撃可能なのは連合艦隊での12隻ですが、艦種による編成の実質制限や札の枚数、イベントごとに設定される特攻艦なども考慮すると、最終的には一線級で戦える艦娘を100隻以上育成するところまで行かないといけません。
そしてそこまでの戦力強化に必要なのは運でも資金でもなく、ひたすら時間をかけるしかありませんし、それを達成しているプレイヤーはほんの一握りでしかありません。

艦これの楽しいところって?

ここまでの話を見る限りだとただのマゾゲーにしか思えないもしれませんが(そして実際にマゾゲーですが)

この、「イベントが熟練プレイヤー以外に完全クリアさせる気のない難易度」「戦力強化や攻略に最適解も終わりも無い」という(マゾ)要素、そして「ゲーム自体にはソーシャル要素がほぼない、ソロプレイが前提のゲーム」という特性が、逆に艦これの面白い部分になっていると思います。
艦隊育成にも資材集めにも最適解が存在しない(というか、やっておきたい内容が多すぎて常人には不可能)以上、どこかで妥協しつつ、何をするのか自分で考える必要があります。
もちろんトッププレイヤーによる攻略サイトもありますが、トッププレイヤーの艦隊や装備構成をそのまま真似できない以上、自分の戦力で再現できる範囲を模索していくことになります。その上でどうすれば効率が良いのかを考えるのですが、艦これのシステムは超絶複雑怪奇なので、特にイベント海域となると手持ちの戦力の中から編成を組むだけで凄まじい量の知識と試行錯誤が必要となるでしょう。
個人的に艦これで一番楽しいのは、情報収集と編成組みをしている時と、イベントの反省をもとに艦隊育成計画を立てている時だと思っています。私はイベントのたびに丸一日使って情報収集して攻略計画を立ててエクセルファイルにまとめています。札システムのせいで戦力を事前に分散させ攻略可能か吟味する必要があるからです。
余談ですが、艦これのWikiの文章量は他ゲームと比較しても明らかに凄まじい量です。Wikiを読んでいるだけで楽しいです。艦これはそういうゲームです。

また、戦闘はオートで進行する上に不確定要素が多すぎるので、クリアできるかどうか最終的には運ゲーになります。
艦これの戦力強化は、この運ゲーに勝つ確率を少しずつ上げる行為であり、そして資材の備蓄はこの運ゲーを試行できる回数を増やす行為にほかなりません。
内部の計算は複雑怪奇極まりないくせに、ゲームプレイとしては海域に出撃して戦闘開始時に陣形を選び、昼戦終了時に夜戦に入るか選び、戦闘終了時にさらに進撃するか撤退するか選ぶだけです。
地道に積み上げてきた戦力と、戦闘の結果を見ながら、
最終的には「GO」と「not GO」のシンプルな二択を選び、運ゲーに勝てるかを見守るゲームになるという潔さが艦これの魅力だと思います。「人事を尽くして天命を待つ」を地で行くゲームだと思います。
ダメもとで出撃したら豪運であっさりクリアしてしまったりする不安定さもまた、艦これというゲームの不思議な魅力です。
(というか、このゲームは必然的に、戦力が足らない状態で海域攻略を目指すと、確率の低い運ゲーに懸けて資材の持つ限り試行回数を稼ぐという形になるので当然ですが)

戦闘がオートで進行する関係上、意外と「ながらプレイ」に向いているゲームでもありますね……と思いきや、この手のゲームには珍しく轟沈(艦娘の完全ロスト。課金アイテムによる予防こそ可能だが、発生したら最後、一切の救済措置無し)というシステムがあるせいでながらプレイしているとうっかり…があり得るのが怖いのですが。プレイに一定の緊張感を持たせ、ただの作業ゲーにならないようにしている効果はあると思います。まあ、ながらプレイしちゃうんだけどね。

緩やかなソーシャル

そんな「艦これ」というゲームですが、もう一つ特徴的な要素がありまして、それはゲームの攻略に関わる仕様や要素のほぼ全てに対して公式からの明確な説明が無く、存在に関しても公式からのざっくりとした説明、場合によっては仄めかし程度しかないという点です。
これは運営の怠慢ではなく、明確な方針であるようで、艦これプロデューサーの田中謙介氏は実際に「ユーザー同士のSNSなどを通した緩やかなソーシャルの中で(仕様を)探っていってもらいたい」と発言しています。
イベント海域に関しては特に顕著で、攻略に必要な艦種、ルート固定条件などは、先行攻略を行うトッププレイヤーたちの調査によって少しずつ解明されていくという形をとっています。
膨大な記述量を誇る艦これWikiも、有志のさまざまな検証の上に成り立っています。
イベント海域のデータが、日数が経つにつれ充実していき、攻略サイトに載っている編成が少しずつ最適化されていくのを見るのが楽しいです。
先行攻略以外でも、艦これのシステムが複雑であることや、攻略法に最適解が無いことなどから、何を知るべきか、何をするべきかに関して、他の人と必要な情報を交換しながら自分なりの答えを探していく形になります。この「各々が目指している目標こそバラバラだが、緩やかに共闘している感じ」が、ソーシャルゲームとしての要素をほとんど持たないはずの艦これの持つ独特なソーシャル要素だと思います。
Twitterや、Wikiとか攻略サイトのコメント欄で状況や情報のやり取りを、するこの空気感が私は結構好きです。
私が艦これを布教する理由の一つに、この仲間を増やしたいというのがあります。

Q. 今さら始めて大丈夫?

ここまで読めばわかるかとは思いますが、手持ちの戦力でどこまでやれるか、を楽しむゲームなので、今から始めても最新の環境についていけないのでは?といった心配はそもそも的外れであることが伝わると思います。
まあ、追加に追加を重ねて出来上がった複雑怪奇極まりないシステムを理解するハードルはありますが、熟練提督ですら完全に理解できているわけではないし、完全に理解しなくても攻略ができないわけではないので些細な問題です。

Q. プレイ時間がものをいうゲームなら、一日中プレイする必要があるんじゃない?

確かにプレイ時間がものをいうゲームではありますが、インフレが非常に緩やかで、期間限定イベントの頻度も年4回+αと少なめかつ開催期間も1ヶ月程度と長めなので、単純に「プレイにどれぐらい時間をかけるか」も含めてプレイスタイルを構築する自由があると言えます。実際、デイリークエストやウィークリークエストをどこまで消化するかにも個人差がめちゃくちゃあります。
(ちなみに私はウィークリーやマンスリークエストをほとんどやってません。遠征と演習とEOへの出撃でほとんどです。それすら時々忘れます。お陰でネジが全く手に入らないけど)
艦これのほとんど全ての要素が、「やっておくと少しだけ有利になるけど、やってないからといってすぐに置いていかれるわけではない」要素なので、日々のプレイ時間に関しても、自分ならどのくらいまでやれそうか…を模索する形になると思います。

課金額は?

前述のとおり、資材課金が全く割に合わないので、無課金で大丈夫……と言い切れないのが少し悲しい点です。が、少なくともガチャを天井近くまで回すために万単位で課金が必要、みたいなことは一切ありません。
被弾した艦娘を治すために「入渠ドック」というところに艦娘を入れる必要があるのですが、初期で解放されている2つだけだと少々不便です。2000円課金することで4つに増やすことができ、これはプレイの快適さに直結するので、ある程度プレイするのであれば、申し訳ないですが初回2000円の課金はほぼ必須と言えるでしょう。
そして、艦娘を集めておける枠が初期状態では100枠なのですが、これもプレイを続けていくとどうしても不足してきます。母港拡張は+10枠で1000円で安いとはいえないですが、必要経費かなと。
一応昔は100枠でやりくりできないこともなかったんですが、艦娘の種類が増えてきたこと、イベントの攻略に多くの艦娘が必要になってきたことから、現在は100枠のまま運用するのはさすがに現実的では無いと思います。とは言っても、そんなに頻繁に拡張が必要というわけではなく、プレイ頻度にもよりますがイベントのたびに10〜20枠ずつ拡張するぐらいでいいのかなと思います。
総合して、課金額としては初回2000円に加えて、5000円/年程度と捉えてもらえればいいかなと思います。色々妥協すればもっと少なく抑えられるかもしれませんが、このゲームは艦隊これくしょんなので、私は母港拡張は必要経費だと割り切っています。
ケッコンカッコカリ(通称ケッコン)という限界突破システムの利用にも(最初の一隻を除いて)リアルマネーが必要ですが、必須級ではないので、利用しなくても大丈夫です。ちなみに、無課金で可能な最初の一隻だけとケッコンする提督は「単婚派」と呼ばれています。

キャラゲーとしてはどうなの?

言っておくと、艦これには「ストーリー」というものはありません。
また、ゲーム中の艦娘にはビジュアルと、ある程度セリフなどから予測できる性格付けがあるだけです。
イベント海域にもストーリーはなく(作戦としての展開こそありますが)、敵である深海棲艦も一貫して(艦娘との関連性が匂わされているものの)謎の敵です。
では艦これにはキャラゲーとしての側面は無いのかと言われるとそんなことはありません。というか、もしそうなら艦これというコンテンツがゲームを離れてここまでマルチメディアに展開されることはないはずです。
東方なんかにも通じるところがあるとは思いますが、艦これは「公式から提示される情報が最低限だからこそ、その余白から広がる二次創作が盛んなコンテンツ」であると言えます。いくつかある公式コミカライズやアニメの内容も全然違いますし。そういえばちょうどアニメ2期の時期ですね.
ちなみに艦これは「ゲーム性のあるもの以外の二次創作」が公式に認められているので二次創作活動も安心!
あと、3Dでぬるぬる動いて戦う艦娘や敵艦の姿が見れるアーケード版艦これもある意味キャラゲーかもしれないですね。アーケード版はアクション要素が大幅に増えていて海戦ゲームとしても純粋に楽しいのでアーケード特有の湯水のようにリアルマネーが必要なのが許容できれば是非。
艦これ改?そんなものはなかった、いいね?

ゲーム的にも、性能の差はないわけではないですが、ちゃんと育てればどの艦娘もある程度ちゃんも活躍できるバランスにはなっているので安心です。「嫁艦」がいる提督も多いです。

そして、ゲーム本編とは別のところに、擬人化ゲーであるが故に、艦娘や装備それぞれに「実在した艦艇」ひいては「歴史」という最強のキャラクター設定やストーリーが存在します
Wikiの各艦娘や装備のページにはそれぞれ存在した実際の艦や兵器のさまざまなエピソードが下手したらゲーム中の性能の解説よりも長く書かれています。イベント海域も、かつて失敗に終わった作戦などを元にしたものも多く、歴史への挑戦やリベンジ、もしこうなっていたら…というifルートを思わせるものが多く存在します。そういった歴史の「もしも」に思いを馳せるのも楽しみのひとつです。

こうなると、軍艦や航空機の模型とか、戦時を題材にした文学作品や映像作品、海戦や空戦を題材にしたゲームなど、第二次世界大戦やミリタリーを題材にしたあらゆるコンテンツが艦これの関連コンテンツと言えてしまう状況です。楽しみ方は無限大です。
私は駆逐艦「秋月」のプラモを組んだり、海自の護衛艦が太平洋戦争中にタイムスリップする漫画を読んだり、空戦ゲーム「エースコンバット」をプレイしたりしましたが、興味の源流は間違いなく「艦これ」でした。

あと、特にイベント海域の音楽のクオリティがめちゃくちゃ高いです。変態的楽曲(褒め言葉)がたくさんです。

どうやって始めるの?

さあ、艦これに興味を持ってもらえたところで(というか、持ってもらえた前提で話を進めます)、着任(ゲーム開始)について軽く説明します。
艦これはDMMの提供するブラウザゲームなので、とりあえずDMMアカウントがあれば始められます。この辺はまあ迷うことはないんじゃないかな。
PCでプレイするか、Android版を遊ぶかになりますが、なるだけPCでプレイした方がいいでしょう。Android版は色々不安定のようなので。
サービス開始から数年はプレイヤーの急増のためサーバーの着任枠解放のタイミングを狙わないとプレイ開始すらままなりませんでしたが、現在はそんなことはありません。
開始時にサーバーを選ぶ必要がありますが、どこを選んでもプレイに大した影響はありません(というか、おそらくその時点で空いている一つしか選べないのではないかと思います)。
唯一、毎月集計される戦果ランキングはサーバーごとの集計で、かつボーダーが上位○○%という割合ではなく○○位という人数でのボーダーなので、人が少ないサーバーの方が有利ではあります。が、戦果ランカーなんて狙うのは一部のプレイ歴の長いプレイヤーだけですし、そもそも報酬がそこまで大きいわけでもないので、あんまり気にしなくていいんじゃないかなと思います。着任時に空いてるのが柱島じゃなければ儲けもん、って感じかなあ。
提督名は、最初に決定して以後いかなる手段を用いても一切変更不可(課金による解決も不可能)なので、後悔しない名前にしてください。
その後、初期艦となる艦娘を一人選びます。性能に大差がなく、どの艦娘もレアリティが低くすぐに全員揃うため、純粋に見た目やボイスの好みで決めて良いです。
着任したら、チュートリアルが始まりますが、このチュートリアルは最低限かつ見た目だけ(一切の行動制限が無い)なので、無視してもOK…ですが、まあ一通り覗いておいた方がいいでしょう。
なんとあえてチュートリアルを完了させておらず、母港画面にチュートリアル娘がいる熟練プレイヤーもいるらしいです

序盤はどうやって進めるの?

戦力を揃えつつ、通常海域の攻略および簡単な「任務」の攻略を進めましょう。
また、余裕を見て「遠征」のシステムを理解しておきましょう。
1日に10戦まで行える「演習」は、はじめは敗北することを多いと思いますが、特に最序盤ではローリスクで行える最大の経験値獲得源なので、忘れずに行った方が良いです。

なお、出撃において、艦娘が「大破」(HPが1/4以下)になっている状態で戦闘を終了し、そのまま「進撃」を行い次の戦闘に突入した場合、該当の艦娘は「轟沈」される可能性があります。先述したように「轟沈」されると、該当の艦娘はセットした装備ごと完全にロストし、二度と戻ってくることはありません。ここに一切の救済措置はありません。頑張って育てた艦娘であるほど、戦力的な喪失も大きいですし、何より艦娘の轟沈は世界観的に「死」と同義であり、ほとんどの提督にとって心理的にも強く忌避されている現象です。
「轟沈」は「大破した艦娘がいる状態で進撃を行わない」を徹底すれば確実に防げます。ぼーっとしていてリザルト画面を確認しそびれた時は、万が一の可能性を考えて、「撤退」を選択した方が賢明です(この辺を予防してくれるツールもあるにはあります)。
「帰ろう、帰ればまた来られるから」とは、奇跡の撤退作戦とも言われ映画化も果たした「キスカ島撤退作戦」において、キスカ島への突入を一時断念して帰投した際の木村昌福少佐の名言ですが、艦これにおいても同様です。

その他攻略などに関してはwikiや攻略サイトのほうが充実しているとは思うので、このではざっくり紹介にとどめます。

その場のノリでも1-2までは簡単にクリアできるかと思いますが、1-3以降に関しては「重巡洋艦」や「戦艦」といった強力な艦種がいないと厳しいものがありますし、1-4は「空母」という艦種および「艦載機」という装備、加えて航空戦システムに対する最低限の理解がないと攻略は難しいかもしれません。
その後も2-4、3-2といった壁となりそうな海域は複数存在します。

最初は資材も自然回復による収入を逐次「建造」や「開発」といったガチャシステムに投入することになるかと思います。
ガチャに投入する資材を調整することで、ある程度までは出目を操作することができます(この投入比率はレシピといわれており、有力なレシピはWikiなどにまとめられています)。
被弾した艦娘の修理や建造完了までにはある程度のリアル時間が必要なので、気長に少しずつ攻略を進めていくといいかと思います。

大まかな流れとしては、

6隻艦隊を組むために低コストの建造や出撃ドロップで駆逐艦や軽巡洋艦を集める(1-2あたりまで)
硬い敵に対処できる重巡洋艦や戦艦を建造で狙う(1-3以降)
敵の航空戦力に対処できる空母を建造で狙う(1-4以降)※一隻は任務報酬で入手可能
航空戦システムについてある程度理解する
初回の「改造」が行えるレベル(多くのコモン駆逐艦はLv20、他艦種によってはもう少し上)まで艦娘たちのレベルを上げる(2-x、「南西諸島海域」あたり以降)
初回改造を終えた艦娘の「近代化改修」を、(対空以外)カンストまで終わらせる
弾着観測射撃や夜戦連撃およびカットインなど、有利になる主要なシステムについて理解しておく
司令部レベルの上昇にあわせて強力な装備の開発が可能になっていくので、頃合いを見て上位の「艦載機」装備の開発を狙っていく(2-4あたりから)
「1-5」や「7-1」を攻略するために必要な「ソナー」「爆雷」装備の開発を狙う
3-2攻略のため駆逐艦の育成をある程度行う
航空巡洋艦や航空戦艦、重雷装巡洋艦といった、改造を経ないと入手できない艦種の艦娘の改造を済ます
「改二」が実装されている艦娘の中でも要求レベルが低く強力な艦娘を改二まで育成することを視野に入れる(4-x以降)
イベント海域や終盤の通常海域の攻略に向けて、基地航空隊装備や対地装備の準備を始める、複数の艦娘を改二に育成する(4-5、5-x以降)

といった感じかなー、と思います。
イベント海域については、主力の艦娘(戦艦2~3、正規空母2、軽空母2、重巡2、航巡1、軽巡2〜3、雷巡1〜2、駆逐艦5〜8程度)が「初回改造済みかつ近代化改修完了済み」(雷巡は「改二」推奨)でLv50程度、また「試製烈風後期型」や「紫電改二」、「流星」「流星改」クラスの開発上位艦載機が複数個あれば、「九六式陸攻」などの基地航空隊装備、「三式弾」といった対地装備が最低限あれば、イベント第1海域の最低難易度「丁作戦」程度であれば攻略可能なのではないかと推測します(イベント内容にもよりますし、あくまでも推測で実際は違うかもしれませんが)。
イベントに手を出してみてもいいかな、という程度まで進める頃には、各種基本的なシステムについての理解もある程度あると思うので、あとはwikiや攻略サイトなどを見ながら「自分の艦隊に足らないもの」を少しずつ埋めていってもらえればと思います。
資材に関しては、イベント海域序盤を丁難易度で攻略する程度なら、おそらく各資材1~2万程度あれば自然回復分と合わせて十分攻略可能なのではないでしょうか。
Twitterを見れば各資材を6桁量備蓄している提督がごろごろいますが、それは十分に戦力が整っているからであって、EO除く通常海域の攻略が終わっていない提督なら、資材は備蓄よりも戦力増強に使った方がいいのかなと思います。

おわりに

艦これはガチャゲーが苦手な人にこそ向いてるかもしれません。千差万別なプレイスタイルを許容してくれる懐の深いゲームだとも思います。

みんなも艦これ、プレイしてくれよな!

気づいたら一万字超えたんだけど、この文章量を卒論に回せよ

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