とりあえずまた改めてね

妊娠が分かったらまずは産婦人科に行くものだと思い、次の休みに予約を入れて、初診に行くことにしました。
病院は車で5分ほどのところにある、産婦人科と小児科、麻酔科のある少し大きめのところにしました。
以前この病院でブライダルチェックを受けておりその時の検査結果が残っていること、緊急時でも連絡してすぐに病院に向かえる距離であること、検診に1人で行くときに体調が悪ければタクシーでもいいやって思える距離であること、そして何より一度でもこの病院で受診して登録していればインターネットで予約がとれること!
そういったことをまず考えて、病院を決めました。

私は待ち時間が苦手です。
そわそわしながら時間が過ぎるのを待つのは疲れてしまうタイプの人間で、予約なしの診察でいつ呼ばれるか分からず待つのはストレスになります。妊婦にストレスは厳禁と聞くし、1つでも減らせるのなら減らしておくに越したことはないです。
あと、私は自分で電話をかけられません。子どもの頃間違い電話で何度も変な電話がかかってきて怖かった頃のことを思い出して、余程のことがなければ自分から電話をかけることができません。
どれくらいの時間に呼ばれるか予約時に教えてもらえて、インターネットから予約もできて、待つのも電話も苦手な私には最高のシステムです。

あと、この病院を選んだのは希望して事前にカウンセリングを受けて条件もクリアできれば無痛分娩が可能ということも大きかったです。

普通分娩、帝王切開、和痛分娩、無痛分娩といろいろ分娩方法を聞きますが、はじめは普通分娩でいいと思っていたし、帝王切開や無痛分娩にしたときに赤ちゃんを産んだばかりのお母さんたちが心無い言葉をかけられているというお話を聞いてから、普通に産まないと私も彼女たちのように責められるんだろうかと少し思いました。だったら普通分娩で産む方がまだいいかなとも思っていました。

夫や実母、義母に分娩方法についてさらっと話したとき
実母「痛みに弱いから無痛分娩ができるならしてもらいなさい」
夫「無痛分娩って麻酔でリスクがあるから、何かあったときがこわい。でも、痛いの苦手でそっちの方がいいと少しでも思うなら申し込みだけでもしておいた方が良いと思う」
義母「無痛分娩だったら産後も体力残ってて、赤ちゃんと余裕持って触れ合えるらしいよね。その方がminaさんの体にも生まれてくる赤ちゃんのためにも良いんじゃないのかなぁ」
そうやって話す家族を見て
「何か言われるのがこわくて、痛いのダメなのに無理して普通分娩して痛みで緊張とかいきめないとかで赤ちゃんにリスクを負わせるよりは、何言われても気にせず私の体にも優しい方法でできるだけ産んだ方がいいんじゃないかな」
そう思い、私はできれば無痛分娩で産みたいと思って、無痛分娩も選べるこの病院を選びました。

初めての診察の日。
診察券をケースに提出したら、尿検査と血圧測って待っててくださいね、と言われてしばらく待っていると中待合に呼ばれました。
扉を隔てた向こうにご夫婦らしき影がぼんやり見えました。
次はいよいよ私が、例の内診パカーン台に乗るんだなと思って、私の番になって、前の方と入れ違いで入ると、座るよう促されまずはいろいろ質問をされました。
カルテに書いてあることも確認されつつ、プラスアルファも聞かれたように思います。いつ妊娠していますって言われるかと思ってドキドキしていてあんまり覚えていません。

じゃあ内診しますね。
そう言われてからが心臓の音のピークです。
これ、外に聞こえてんじゃないかなって思いながら内診台に上がって、エコー検査です。
初期は経膣エコーと言って、膣からするのが普通らしく、お股の間に違和感と違和感。違和感しかねえ。
カーテンの向こうが気になる。
モニターが見たい。
そう思っていると先生が「おりて着替えてくださいー」と。
あれ?私妊娠しているのでは?
おめでとうございますとかは???

先生はパソコンを見たまま「来週かそのちょっと後にとりあえずまた改めて」とだけ言って、それで診察は終わりのようでした。
妊娠してるんですよね、と聞いてやっと少し話してくれました。
「エコーでは何にもお腹にはない。もしかしたら排卵日が予想よりも遅かった可能性もあるし、気付かず流れてるってこともなくはないし、異所妊娠、子宮外妊娠ね。そっちの可能性もある。もしそうなら子宮破裂とかあってこわいから、とりあえず1週間したら来て」
おめでとうと言われるかと思ってきたけれど、流産の話と子宮破裂の話だけされて、初診は終了。

帰って調べたところ、妊娠確定と言えるのは胎嚢ができてから、心拍も確認できたら間違いないということで、私にはそのどちらもなかったので、おめでとうとは言われなかったみたいです。
でも、それならそうと説明してくれたって良かったのにな。
妊娠検査薬では陽性だけど赤ちゃんできたかは病院では分からんかったって夫に伝えたとき、わんわん泣いてしまいました。
病院行ったら分かるはずなのにただ流産リスクと子宮破裂の説明されて、これから妊娠していたらこういう風になるとも言ってもらえず。

私の不安な超妊娠初期時代が始まりました。

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