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「似合う」の答えは自分の中にある。

そもそも「似合う」って便利な言葉ですよね。
「綺麗」でも「可愛い」でもなく、「似合う」

褒め言葉としても「綺麗」や「可愛い」が相手によって「いや、恥ずかしいです」という気まずさを生むのに比べて「似合う」という表現はとても万能で、気恥ずかしさを感じさせません

そして雑誌やテレビ、巷のあちこちで散見する言葉だし、パーソナルカラー、骨格診断と、「似合う」を分析する技術は多様にある。

でも「似合う」ってそもそも、なんだろう?
と不思議に思いませんか?

オシャレに見えること?
馴染んでいること?
バランスがよいこと?

なんとなく、そんなイメージですよね

その現象を起こすのに必要なものは?

色や着痩せ、つい視覚的なバランスとして考えてしまうけれど、本来「似合う」は、その人自身を差し置いては成立しない世界だと思います。

なぜなら服やメイクは、その人の持つ内面(個性)を外側(見た目)に表現できるツールの側面も強いからです。
そして、内面(個性)とバランスが取れない外側(見た目)は自分にとって心地が悪いものです。

派手派手しい色だと落ち着かない、柔らかくてゆるい服は野暮ったく感じる、首回りがきちっとした服はどうも苦手。

そういう「合わない」感覚を感じる時は、内面(個性)と外側(見た目)のバランスが取れていないことが起因しています。
つまり「似合っていない」のです。

①他人の感性から「似合う」の提案は難しい

最近は他人が「似合う」を勧める場面が増えました。
パーソナルスタイリストはその典型です。

従来、自分の中で認識してきた「似合う」を他人が判断して提案するというのは実はすごく難しい事です。

「似合う」は単にオシャレに見えるだけでなく、「落ち着く」「自然でいられる」といった無理のない状態でなくてはなりません。
ですが、他人の感性から提案されたものは、自分の感性と異なるため「落ち着かない」し「自然」にはなれないのです。

自分が「これが似合う」と認識を持てるのは、やはり自分の中にしっくりくる感覚があるからこそなんですね。

なので「似合う」は、本来、自分自身を掘り下げて分かるはずの現象でもあります。
他所から選択肢を持ってきて新しく見つけるものでは無いのです。

よく混合されるのがカラー診断や骨格の特徴で分かるのは「肌映りの良さ」や「着痩せ」であって、「似合う」という現象とは違うものです。

②カラー診断の有効性

「似合う」は本人の心地よさと繋がっています。

だから、着てみてもなんとなく落ち着かない服は「似合わない服」で、その合わない要素が色なのか、素材なのか、形なのか、そういった細部分析を測る上でカラー診断が有効になります。

色は「似合う」を構成する4割の要素なので、色が合わないことで違和感が生じる可能性は確かに高いです。
ですが逆に色が合っていても、素材や形などの要素が合わなければ、違和感が生まれて、やはり着こなせない問題が起こります。

「似合う」とは、この色や素材、形などの要素がいずれもバランスよくその人に調和すると起こる現象です。

可愛いデザインが似合う明るい人

アーティスティックで落ち着いた人


その人の持つ性質(個性)により「似合う」は様々なのです。

③調和すると「心地よく」なる

よくカラー診断していると、お客さまの顔がぱっと明るくなる瞬間があります。

それは心地よい色をあてたとき。
表情がぐっと変わるんです。

もちろん反射による肌映りはすごく大切な要素だけど、本人との調和がより大切だったりします。
例えばスプリングの色がどんなに肌を綺麗に見せても、その人自体の印象が強くなりすぎたら、それはやはり「合わない色」なのです。
(そういう人はスプリングの中で彩度が高すぎない色は調和して似合ったりします。)

だから着てみた時の「しっくり感」とか「違和感」は「似合う」に繋がっています。

それを突き詰めていくと
本人だけでなく、客観的に見ても
心地よい調和が生まれます。

本来は、その調和を「垢抜ける」というのです。

④自分で「似合う」を理解する方法

診断を受けるほどではないけれど「似合う」を知りたいと思ったら、まずクローゼットを開けて、着る服、着ない服に仕分けてみるのがオススメです。

着る服の中に「似合う」手がかり
着ない服の中に「似合わない」の理由が
しっかり隠されていますよ😊

だから本来は「似合う」なんて他人が提案するものではないんです。

自分が無意識の中で何となく分かっていることだから。
でも、自分では視覚的にも言語的にもハッキリと掴めない、なんとなくモヤッとする感覚をクリアにするために88診断は有効だと思います。

「なぜ、この服が似合い、この服は似合わないのか」その原因や改善方法が的確な言葉で理解できるからです。

88診断は診断スキルの側面もありますが、ベースは学問なのです。

学んで完全な習得までに1年半は要するけれど、それだけの深さと幅の広さがあったりします。

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