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NGC1977 Running Man Nebula オリオン座 2024-02-28-22-14

NGC1977 Running Man Nebula 2024-02-28-22-14

東京某所、ベランダより電子観望
MACSY60, Neptune-C-II, AZ-GTi, SKYMEMO S/SW, SharpCap 4.0, SynScanPro 1.19.20, Siril 1.2.1
2024-01-24 ~ 2024-02-28, Gain: 95, Exposure: 180.0s stacks: 49500sec
7.00等級 RA/DEC(J2000.0): 5h35m16.34s/-4°49'24.2'' (steralium)

 こちらも、ほぼ1年前に取り組んで、改めて撮ってみたいと思っていた、非常に特徴的な、走る人星雲と呼ばれる対象にフォーカス。
 こちらも星雲全体は、オリオン座大星雲と合わせてとても大きいため、中心部分をしっかり画角にいれて撮影を繰り返し、9日分で撮った276枚をほぼすべてスタックに採用して重ねることができています。ハッブルパレット風の疑似カラー合成で、中心部分の彩度を少し強めに仕上げています。

WCS Information (Siril)

 オリオン座大星雲のほぼ直上、複数の恒星からなる反射星雲(NGC1973、NGC1975、NGC1977)が、その奥に広がるHII領域をまばらに覆っており、その隙間から見える赤紫の重ね絵が、あたかも手を広げて走る人のように見えます。中心付近の大きな恒星、オリオン座42番星と45番星を中心に、いくつかの若い星々が周辺を明るく照らすと同時に、星雲を形作るエネルギー源となっているようです。
 全体的に複雑な様相の星雲であり、周辺のいくつかの対象と合わせて大きな構造を構成しており、撮影対象としても多く観測されていて、研究も進んでいるようです。

 周辺に目立つ恒星も多く、ガイドにも適していて撮影しやすい対象で、HII領域の赤色と反射星雲の青色との部分がわかりやすく、画像処理においても試行錯誤の練習に適しています。もっと広く深く撮影をすれば、より細部が見えることもわかってきたので、機材をグレードアップして、改めて撮影したいと思います。

試行錯誤その1
SharpCap スタック画像(2024-01-26 2H)

NGC1977 Running Man Nebula オリオン座 2024-02-28-22-14
NGC1977 Running Man Nebula オリオン座 2022-12-20-00-15


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