「小目にツケ」の研究

中国の天元戦、△辜梓豪ー趙晨宇から。

1図

この場合は一間受けがGOLAXYの第1候補ですが、ケイマ受けもあって使い分けについて、私は良く解っていません。


今度はケイマが第1候補になります。右下の配置と関係があるのは間違いないでしょう。右辺を盛り上げることにはならない。とかそう言う意味で。

2図


左下はカケの後押されると抵抗しずらいです。白6まで無難な受けですが、GOLAXYによるとここで面白い手法がありました。

3図


白4のツケです。小目にいきなりバチンとツケる手も、今やかなり定着していて、身につけたい手法の1つです。

4図

ハネには上辺へ展開して右上とのバランスが良いですね。左辺をオサエられても手抜きでOK。というわけで、これは白が少し得な結果のようです。


ツケに黒5ノビの場合はこの様に利かして、白8ハネが打てます。2本の利かしがキリを防いでいるのです。

5図


なんと左辺を受けた後でも、ツケが示されます。Aカカリは手抜きでも、B受けでも左辺の発展性がない状況では得策ではない、という感じでしょうか。

6図

小目へのツケは今まで中国流に対してなど限定的な状況で使われることが多かったですが、最近は使われる範囲が広がってる印象です。

いずれ「ダイレクト三々」のようなネーミングもされるのでしょうが
「ダイレクトツケ」では流石に冴えない。

素早い動きで相手に有無を言わさない感じの手なのですがChatGPTに訊いてもあまり良い言葉は出て来ません。囲碁のデータ自体が少ないみたいです。

囲碁はここ数年でかなり定石や手法が増えたので、新しい用語を考えるチームを作るのも良さそうです。

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