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ミムコのお絵描き講座 #4.5

絵にも機能がある


ものすごーく、ざっくりとお絵描きのコツをお話ししてきましたが、ここら辺でまた絵を描く前段階のお話をさせてください。

なぜかというと、
どんな絵にするのか、その絵にはどんな色の付け方をするのか、これは全部絵を描く前の条件ですべて変わってくるからなんです。

絵というのは、結局のところ表現手段であって、重要なのは何を表現するのかということでして、平たく言えば、絵にも『機能』があると私は思っています。

例えば、最初の方にリンゴを見ずに、丸に棒線を付け足したものは「説明図」であると言いました。でも、条件によっては、「説明図」の方がよいこともある。

算数の問題に添えてあるイラストがそれですね。数を勉強する時に不揃いのリンゴが並んでたら、気になってしょうがないです。

実用書のイラストは、説明図としての絵が必要とされることが多いですが、書籍の内容によっては条件が少し変わります。メンタルヘルス系だと優しく温かい感じとか、ビジネスハックだと少しコミカルとか。内容のかたさを緩和する機能が求められるんですね。


伝えたいことに合わせた
表現のチョイス


また、表現の優先順位も条件によって変わってきます。

タイトルに「リンゴ」と書いてある記事のヘッダーを作る場合。その絵を見る人はこれは「リンゴ」なんだという前提で見てくれるわけですから、真っ赤な色だけのヘッダーでもよいわけです。
この場合は、記事の内容に合わせた表現が優先されます。

タイトルが「アダムとイヴ」だったら、上記よりも、もう少し「リンゴ」と分かりやすい方が親切かもしれません。そして禁断の果実なわけですから、「リンゴ」プラスアルファの表現がほしい。では、金色にしてみる? そっと掴もうとしている手を描く? というように考えていくわけです。

こんなふうに、その絵をどういう条件の元で使い、どんな機能を持たせたいのかをしっかり認識することで、アイデアの枝葉を伸ばし、表現をチョイスしていけるんですね。


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