見出し画像

ミムコのお絵描き講座 #2

どうも、EATALK MASKの中の人、ミムコです。

お絵描き講座2回目です。前回はこちら。

描きたいもののイメージをタイトルを付けることで具体化し、そのタイトルを付けた理由を分析してみようというお話でした。


画像1

【上目遣いのアイドル】

・左右均等のとれた形→安定感・安心感
・まあるい形→可愛い
・ヘタ部分のへこみがよく見える→こちらをジッと見ている感じ
・ヘタの位置がセンターより少し左→首を傾げているみたい

簡単な線画で描いてみたのがこちら。

画像2

※こちらの都合上、線画をデジタル化しました。

まだまだタイトルが伝えきれてないですね。
特に、「こちらをジッと見ている感じ」が足りないので、もうちょっと目力を足しましょう。

画像3

ヘタに上面を描きました。
少し目力が出ましたね。


画像4

【セクシー女優】

・左右違う膨らみ→個性的・不安感
・右上部の大きな膨らみ→色っぽい
・ヘタ部分のへこみが少し隠れている→チラリとこちらを見ている感じ(少しツン)

簡単な線画で描いてみたのがこちら。

画像5

セクシーさが足りないですね。

画像6

右上の膨らみを誇張してみました。これをデフォルメと呼びます。特徴を大げさに描く方法です。
ヘタも少し伸ばして美人にしてみました。

ちなみに曲線には女性的な印象。直線には男性的な印象を与える役割があったりします。

上を直線的に描いてみるとこんな感じ。

画像7

ちょっとカッコイイ感じになります。


次は表現から少し離れて、技法的な話を挟みます。
丸いものを描く時に役立つ方法です。
1番オーソドックスな方法は、影を付けること。

NNさんからいただいたコメントに関係あると思います。

一連の話に関係あるかな
中1のころの美術教師は画家だったらしいんだけど
ある日私らに、白い皿の上の白い卵を描けって言った
私は淡く、淡ーく書いたんだけど
選ばれたのはどっしりした
黒々した作品だった

では、【上目遣いのアイドル】に影を付けてみます。

画像8

影を付ける時は、光の方向を決めます。
今回は左上から当たっていることにします。
最初は少し薄めに影を描きます。

画像9

次に下の影を濃くします。
で、次がコツです。

画像10

端まで入れた影を少し取ります。
光は跳ね返るので、ギリギリまで真っ黒ではないのです。線が濃くてわかりにくいので、薄くするとこんな感じ。

画像11

丸い感じが出てきたんじゃないでしょうか。
このテクニックさえあれば、見なくても何となく丸い形を立体的に表現することができます。


くぼみにも影を入れましょうか。

画像12


でもこれだけでは、くぼみ部分のカーブがわかりにくいので、今度は少し違う方法で形を表現します。
タッチというやつです。

画像13

線の流れで、形が見えてきましたね。
もう少し描き足してみましょうか。

画像14

こんな感じ。

NNさんのコメントに戻ると、
その美術の先生は丸い形を描いてみましょう、というつもりだったのだと思うのです。
白いモチーフというのは、影の観察をするのによく使われるので。

絵は対比というのがコツでして、濃い黒が画面にあると、明るい部分の明るさが際立ち、奥行きが出たりするのです。

ヤンキーの優しさが際立つのと同じですね。

この影を付けることで立体感を出す技法は、色を付ける際にも役立ちますが、ただの技法なので、これも説明図の延長と言えるでしょう。

ここから、模様を丁寧に描き込んだりする場合は表現になっていきますが...


次回はまた表現に戻って、色の付け方についてお話したいと思います。


何か知りたいことがあればコメントどうぞ〜。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?