ミムコのお絵描き講座 #4
どうも、EATALK MASKの中の人、ミムコです。
大変お待たせしました。今回は色のお話です。
とりあえずは基礎知識からにしましょうか。
そんなん知ってるよ〜、という方も多いかもしれませんが念のため。
色には「明度」と「彩度」と「色相」というものがあります。
「明度」... 明るさ
「彩度」... 鮮やかさ
「色相」... 色味
「彩度」に惑わされず
「明度」バランスを取ろう
言葉だけではわかりにくいと思うので、実際に見てみましょう。
どの色が1番明度が高い(明るい)と思いますか?
これをモノクロにすると答えがわかります。
実はだいたい全部同じでしたー。(多少の差は許してください)
上のピンクは彩度は高い(鮮やか)ですが、明るい色ではないんです。これは結構重要で、彩度に惑わされずに明度のバランスを取れるかどうかが色使いのポイントになってきます。
現実の色とは違う、カラフルな色使いで描かれた絵を見たことありませんか? ああいう絵は、実はモノクロにすると影の部分は暗く、光の当たっている部分はちゃんと明るくなっているんですね。
逆に、カラフルな色を使っているのに絵にメリハリが出ない......という場合は、スマホで写真を撮ってモノクロにしてみてください。明るい部分と暗い部分の差があまりないのではないでしょうか。
この基本ルールを知っていると、色使いは格段にレベルアップします。
次は応用編。対比です。
これも明度を意識することが大事です。
白と黄色。
白の方が明度が高いので、黄色が少し重たく見えます。
黒と黄色。
黒の明度が低いので、黄色が明るく見えます。
このように、隣り合う色の明度によって、色の見え方は変わります。
例えば。
ピンクと水色を使って、可愛い雰囲気のストライプ柄を作りたいとします。
まあ、これでも可愛いのですが、少し重たく見えませんか?
これは隣り合った2色の明度が近いからです。
こんな時は間に白を入れてみたりすると色がスッキリ見えます。
あとは少し印象が変わりますが、どちらかの色の明度を下げることもひとつの手段と言えます。
夜空の星はどうでしょうか。
明るい印象の絵にしたいと考えたあなたは、少し明るめの青色の空に黄色の星を描いたとします。
少し夜空感が足りないかなー......と思います。そこで、星の周りに濃紺を入れてみます。
星が輝き出しましたね。もう少し明るい印象にしたい場合は濃紺の割合を調整すると良いと思います。
要は、明暗のコントラストをうまく使ってみましょうということなんです。
「色相」を知れば、絵に深みが出る
世の中には色相環という、色を環状に配置した便利なものがあります。見たことある人もいるのではないでしょうか。
これは色の関係をわかりやすく表しているので、「色相」を理解する上で便利です。
http://zokeifile.musabi.ac.jp/色相環/
ざっくり大まかなものを作ってみました。
円の反対側にある色が「補色」というヤツです。
雑な言い方をすると反対の色です。
例えば、赤をジッと見つめた後に白い壁に目を移すと、反対側の緑が残像として見えたりします。
ちなみに補色は混ぜると灰色っぽい色になります。
補色を隣り合わせにすると、めちゃ目立ちます。引き立て合うので。イベントカラーは補色が使われることが結構あるんじゃないかな。クリスマスとかハロウィンとか。
隣り合わせになっている色は仲良しの色です。
似たもの同士という感じ。近しい色なので、並べても違和感を感じにくく、自然に見えます。
私はよく、色に深みを出したり、イメージを少し変えるために、この仲良しの色を使います。これを個人的に「色を振る」という言い方をしています。
例えば...
⬛︎単色編
赤いリンゴも...
1はベーシックな赤。
2はピンクっぽい赤。
3はオレンジっぽい赤。
同じ赤っぽい色ですが、雰囲気変わりますよね?
ベーシックな色から少し色を振ることで、何だかおしゃれに見えたりします。
⬛︎混ぜ混ぜ編
同じ赤の濃淡より、色を振ることで深みが出たりします。
色鉛筆などで使いやすいテクニックですね!
※注意※
こちらでお話ししていることは、かなりざっくりなので、興味がある方は専門書などで正しく学ばれることをお勧めいたします。
今までの講座はこちらからどうぞ。
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