エキスパートたち
警察官には、異動希望書という大事な書類があります。
それは、職場での自分の行く末を決めるもので、その中でも個人的事情を書く枠に、いかに自分の希望を収めるかで運命が決まるといっても過言ではないものです。
そしてその重要書類の欄には、以下に挙げる部署に行ってもよいという方はチェックをせよといった箇所があります。
依然投稿にも出した山岳救助隊
音楽隊
駐在所
他(忘れました;)
これらは、エキスパートとして育てていく価値のある分野です。
警察官となったからには、刑事や白バイ隊員といった華々しい部署に行きたいと思っている人が居たとします。
そのような人が、もし異動でエキスパートとなるべく能力だけを見られて駐在所に行ったとしたら、うまく育っていかないのはお分かりでしょう。
だから敢えて希望を取っているのだと思います。
決して部署の優劣をつけているわけではなく、やりたいところに配属させ、やる気満々で仕事をして欲しいという配慮です。
山岳警備隊は想像できると思いますが、駐在所や音楽隊?と思われるかもしれません。
駐在所というのは所属している警察署から距離的に離れた場所に位置しているので、管轄地域で起きたものはすべて自分で処理できる能力がないと勤まりません。
また、地域に溶け込みプライベートも地域と共にするので、人間的に信頼される人ではないと歓迎されません。
だから駐在所の方って、ほぼみんな希望してなっているので、その地域の人は歓迎してあげて欲しいと思います。
音楽隊に関しては、私もチェックを入れたことがあったのですが、後日課長に呼び出され、「ここの部署はプロ並みな人しか集まれないけど、お前にそんな能力はあるのか」と問われ、気軽にチェックを入れるものではないことを告げられました。
そして生活安全課に行きたいならそこ一本にしろとのこと。
将来の行く末を案じて下さり、お陰で無事に生安課員となってかけがえのない経験を積ませていただきました。
余談ですが、休日に警察音楽隊のイベントを観に行ったら、確かに レベルが高い〜(゚д゚)!!と感激した記憶があります。
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