入校中の日誌について
警察学校では、毎日の宿題として日誌があります。
その日に学んだことやそれに関して感じたことなどを記して、仮の上司である担任教官へ提出します。
小学生じゃあるまいし、と思うかもしれませんが、ここで大人の文章力が鍛えられているのです。
大人の文章とは、本音と建前をきっちり分けた、読んでいる相手が「え?」と詰まらないものです。
これには警察的に良くない思想だったり、上司の期限を損ねるような言葉を書いてはいけません。
教官のこの態度が気に入らなかった、なんて書いた日には呼び出しを食らいます。
何を書いてはいけないのかということを考えながら書かなければならないので、自分の気持ちのままに書く日記というよりも、上司への報告の要素が強いです。
こういったことを学んだとか、同期のこの言葉で奮い立たされた、などといった前向きな言葉を連ねましょう。
教官は、中学校教師の更に規律を重視した版と捉えましょう。
日誌は、名目上は本人の学んだことの整理などと言われますが、教官が指導するための材料の一つなのです。
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