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警察に多い相談の一つ


2022年3月末でauでの3Gの提供が終わり、インターネットの操作に不慣れな高齢者の方が、重い腰を上げて続々とスマホに代えていくことが予想されます。

警察によく相談されるもので多いことの一つに、このインターネット絡みの詐欺についてのものがありました。


おそらくその状況は変わらずに、今後も更に複雑な手口が増えることが予想されます。

サイバーパトロールを行う特別な部署は、もう既にどの都道府県警でも設けられているとは思いますが、警察官として、今やネット社会の基礎のみならず、インターネットを利用した詐欺の手口は知識として必須となっています。

例えば、パソコンを操作していたら急に「ウィンドウズセキュリティの重大な警告」といった警告する画面に出て、ウィルス対策ソフトの導入を進めるもの。


あるいはエロ動画を見ていた時に、「あなたは課金すべき動画を見てしまったのですぐにお金を振り込んでください」といったもの。

インターネットに不慣れな方は、パニックになり、その画面に提示してある電話番号に慌てて問い合わせをしてしまいます。

または画面に従い、クレジットカードの情報を入力してしまったり、銀行で振り込んでしまったりしてしまいます。

…が、ちょっと待ってください!!

「今すぐ時間がないので振り込んでくれ」というのは、テレビでもよく知られている振込詐欺の上等手段です。

こんなことは冷静になればすぐわかるのですが、何せ不慣れなインターネットの世界で、情報教育も受けてこなかった高齢者には判断できにくいもの。

自分の子どもなどに相談すればいいのですが、エロ動画を見ていたら。。。なんて知られたら恥ずかしいですよね。

上記の「ウインドウズセキュリティの重大な警告」の場合は、

①ウィルス対策ソフトの購入を勧めるための商勧誘の場合

②ウイルス対策ソフトと思わせておいて、実際にはウイルスをダウンロードさせる場合

が考えられますが、①の場合は勧誘方法に強引さはあるも詐欺は成立しません。

②の場合は、詐欺とウイルス罪の成立が考えられますが、海外サーバーを経由していると事件化は困難です。

対策としては、クレジットカードや個人情報に繋がる情報は、よくわからない相手には決して知らせないことです。

電話をするだけでも、相手に電話番号が知られてしまい、詐欺にかかりやすい闇のリストに載ってしまう可能性があります。

noteをやっているくらいの皆さんは、被害者になることはないだろうとは思いますが、スマホでもパソコンでも、アップグレードが必要となれば必ず行い、セキュリティソフトの導入を検討するなどして、自己防衛していきましょう。

どんな詐欺であれ、一番の防衛は、「おかしいと思ったら一歩立ち止まること」です。

そして、「一人で考えてもわからなければ誰かに相談すること」。

ここでも、人間関係が希薄になってきて、何でも自己責任な世の中になっている、という社会の構造が見えてきますね。

詐欺犯グループは、社会の在り方をよく理解してるとつくづく思います..。


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