毎日が最後の日【シロクマ文芸部】
最後の日だな、と思った
どうしてかは分からない
髪の中に入り込む風がそう告げたのかもしれない
考えてみれば毎日が何かの最後の日だ
気が付かずにそうなることもある
あああの日は最後の平穏な日だった、と
慌ただしく動き回りながらふと気が付く
そんな日を後ろにいくつも残しながら
前を向こう。
前を向けばやってくるのはどれも初めての日だ
新しい日がやってくる
新しいことをやってみることもできる
新しい出会いもきっとある
今年もそんなことがたくさんあった
会えて嬉しかった人たちが
振りむくと手を振っている
前をみても、向こうのほうで手を振ってくれる
さあ歩いて行こう、今日も。
*小牧幸助さんの企画に参加しています。
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