![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/115133935/rectangle_large_type_2_c45bf944c099b26f317a55a128a090b9.png?width=1200)
Photo by
studio_hideka
月の光を浴びて寝る
3時頃にふと目が覚める
天頂から西へと降りてきた満月の光がカーテンのすき間から差し込んでいる
カーテンを開け放って月の光の中に横たわる
目を閉じていても眩しいほどのスーパーブルームーン
この月の光を浴びて寝よう
昔、読んだ本で主人公のおばあさんが
「月の光を浴びて寝ると気がふれる」と孫娘に忠告していた
忠告を無視して何度も月の光を浴びて寝た私は
もう気がふれてしまって
だからこんな年になっても月の光の中で寝るのだ、きっと。
エアコンを切り、窓も開ける
少し秋らしくなった風が入る
虫がずっと鳴いている
誰かを誘って優しく鳴き続けている
月の光と涼しい風と虫の音
眠れそうなのに眠れない
何かをずっと考えてしまう
起きた時にはすっかり忘れてしまうようなことを
でも早く眠って静かな呼吸とともに
月の光の粒子を心身隅々まで取り込もう
次の満月まで、私らしい私でいるために
もっと私らしい私になるために
*スタエフで朗読しています
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?