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大地の再生プロジェクトに参加しました

映画「杜人」の主人公である、環境再生医 矢野智徳さんが講師として来られると聞いて、広島県呉市まで行ってきました。

「杜人」の自主上映を4月末に我が家の庭で上映すると決めていたのですが、まだ私自身見たことがなかったため、1月に埼玉県本庄市まで映画を観に行き、そして2月に広島県呉市でプロジェクトに参加するという、東へ西へと走り回っております。

映画を観る前から、次の上映会はこれ!と決めていたのですが、最近、⇩の本が発売され、舐めるように読んでいたところに、矢野さんのWSが呉市であると知り、オットの予定を聞くとOK!行こう!となって、5時間半のドライブの末、行ってきたのでした。

この本もとても良くて、私は線を引きまくりですが、実際に矢野さんのレクチャーを2日間聞いて、風の剪定の実際の動きを見れたこと、風の草刈りを体験できたのがとても良かったです。

笑顔が優しい矢野さん。語られる言葉が深い。。。

活動のところどころ手を止めてじっくりと話をしてくださる矢野さんの言葉に、皆じっと話に聞き入っていました。
動画もたくさん見たし、本も読んだけど、やはり体験することは大事ですね。実際に体験しても、一回ではなかなか理解は難しい。

矢野さんが何度も口にされていた言葉、「自然への気遣い」「循環」「エネルギー」「渦」「雨風に倣う」「動物の様に」「脈」「迷ったら自然に聞く」「感じる」「悪者はいない」「表層5センチ」「しがらみ構造」。。。

自然の中でそれらの言葉を聞くと、感性は研ぎ澄まされて受け取れたような気持ちにはなれました。ただ、実践となると、経験を積むことで自分でつかみ取る必要がある、当たり前ですが。

宿で夕食をご一緒させてもらいました。
テーブル上の衝立のせいで、話が聞こえづらかったけど、4月に上映させてもらうことを伝えることができました。

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寒くて寒くて、みんな震えながらの作業の2日間でしたが、良い経験になりました。

私が庭で作業をするようになって約1年。暑い日も寒い日も庭で過ごし、たくさんの問いが湧いてきていました。そんなときに出会ったのが、「杜人」の大地の再生プロジェクトでした。

庭の木を気持ちよく剪定すると、元気がなかった木の葉が艶やかになったり、光が透けて美しい姿を取り戻したけれど、剪定していた時に見つけた、かわいい鳥の巣を見て、こうしてすっきりとした私の庭の木に、もう鳥が巣を作ることはできないんだ、と気づきました。

雑草も、抜いてしまうとかわいらしい花を見ることができない、と、抜くか抜かぬか、迷い続けた1年でした。抜かずにおいて、かわいい花を見ることができてとても嬉しい反面、草たちの生い茂るスピードは放置することはできず。

木も鳥も雑草も虫も私も、この庭で居心地よくするには?
境界はどこだ。
私も自然の一部。そして、自然から借りている私の庭で、自然を大事にして私も気分良く居られるところを模索すればいい。

大地の再生プロジェクトは、世界規模で浸透してほしい活動です。
私の庭での一人プロジェクトは、足元の花や草を相手にちまちまと日々続ける活動ですが、どんな大事なことも、足元から始まるというのが私の信条なので、まずは庭から。

そして、大地の再生の理念を持って、庭を作れる人になりたい。
そんな庭が増えて行けば、必ず、その庭の先にある自然が変化する。

矢野さんは、「表層5センチに移植ゴテで切った溝が、10,000メートル上空までの大気の流れを変える」と、何度も言われていました。
今回のWSの現場となった竹やぶの周りに皆で移植ゴテで開けた小さな穴が、瀬戸内海の水の流れを変える(広島なので)、とも言われていました。

だとすれば、私の庭が健全になる事で、その水脈の先に変化が起きるはず。
そういう庭が増えることは、周りの環境を変えていく一歩になると思えました。

そんな庭を作れる人になりたいという希望を持って、大学に進みます。

3月中旬には、京都の貴船神社の大地の再生プロジェクトに参加してきます。昔行ったことがありますが、名前を聞くだけでパワーを感じる貴船神社での活動と出会い。。。楽しみです。


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