TOKYO MER 第4話 レビュー たくさんの「がんばれ!」が与えてくれるエネルギー。祈りは必ず届くということ

第4話。今回も鈴木亮平さん推し中心のレビューです。

しかし大変なことに、音羽先生萌えの勢いがとまらなくなってきました。喜多見先生!がんばれ!(笑)

今回は、ハイパーレスキューの千住隊長が再登場。トンネル崩落事故現場での救出活動にMERとかち合う。そこには、喜多見の元妻、高輪医師が手術を控える移植用の心臓が埋まっていた。心臓と、心臓を命をかけて守ろうとする一人の医師の命、そして移植を待つ少女の命を救えるのか。

今回印象的だったのは、喜多見チーフと高輪医師との関係性。離婚しても、お互いに意識はしあっているような二人。

「おにいちゃんはあの事件があったから、もう海外には行かないと思うよ」という妹の言葉がまた気になる。喜多見チーフが海外に行けないくらいの事件、一体何が。日本で医師をまだできるくらいなので、犯罪性は無さそうだが。

喜多見チーフは、「止めても行く」ような人。そんな2人の価値観の違いが別れの原因なのか。高輪先生は、喜多見チーフのことは変わらずにずっと好きなのだろう。ただ、パートナーとしては危うすぎる。喜多見チーフにとっても、高輪先生は医師としての尊敬と、女性としての癒しを兼ね備えた存在というのは変わらない感じがする。喜多見チーフに愛されるだなんて羨ましすぎる。「(ただ、千晶はすぐ怒るからな・・・そこだけ俺よくわからないんだよ)」みたいな感じか。喜多見はいかにも鈍感そうだし。

冒頭のバイキングレストランで千晶と鉢合わせるシーンは、わたしらにとってはサービスシーンでした。戸惑う喜多見チーフ、気を浸かって顔色うかがう喜多見チーフ、めちゃめちゃかわいかったです。ただ、ゴリラみたいに食べるところまで見たかったです。

推しシーンといえば、チームの部屋で筋トレしてる喜多見チーフのところへ音羽先生が、
「まさか高輪先生が喜多見チーフの奥さんだと思いませんでしたけど」

と言うシーンも萌えでした!
「おい!」と慌てるチーフ。
「チョー詳しい」かわいすぎか。
「俺はいいんですけど、向こうに迷惑かかるんで」
鈴木亮平さんの何が好きかって、男らしさの中で見せるキュートな笑顔、紳士的な所作とクレバーなところ。めちゃくちゃ好きだ。そして、好きの決め手になるのが、声です。
亮平さんが話すときの独特のブレスなのです、あ~やばい。あのシーンは一瞬だったけど、とてもコミカルで、音羽先生が静かに楽しむ目もかわいかったな。

「言いますよね?」
言われなくても気づきそうなものを、MERチームが気づいていないのがおかしいのだが。

そして、トンネル崩落事故現場。ハイパーレスキューとかち合う。今回は、千住さん率いるレスキューチームたちの絆も感動した。千住さんなんか、体で岩を止めるだなんてワイルドでかっこよかったし。自分の過去の負傷と子供を救えなかったことを引き合いに止めようとする駒場さんに対して、

「駒場さんなら、行きますよね」文句なく、かっこいい。

駒場さんが命がけで助けたこどもは助からなかったが、「今はMERがいます。それに、駒場さんも」という都知事の言葉には説得力と重みがある。意を決した駒場さんが、危険な救助にGOサインを出し、心臓の運搬のために先回りしてバイク型のTO3を投入する、というのもヒーロー物ドラマ感があって最高に、いい。

しかし、MERカーがTO1で、バイクがTO3。
ということは、どこかにTO2があるのか?え?出てきた?私がまだ見てないだけなのか。まあ、これからいずれ出会えるのだろうか。楽しみにしとこう。

心臓が救出されるシーン。小山先生の「これも、命です」も非常に感動的な台詞だった。

また、心臓を喜多見チーフから任された時からの音羽先生。病院へ持っていくのは遅すぎる、という比奈先生に対して「急げ!必死に守った命を無駄にするな!」といつになく、熱くまくしたてる様子には目を見張った。普段、冷静冷徹な音羽が、たまに声を荒げたときの破壊力のギャップ。秘めた医師としての熱い気持ちがだだ漏れしている。

しかし、患者の負担を考えると、心臓移植を中止せざるを得ない高輪先生。感情を閉じ込めてすばやい決断、さすが敏腕で優秀な外科医という感じでかっこよかったなー。そのとき、インカムで説得する音羽先生も熱かったのだが、途中で割り込んで説得に入ってくる喜多見先生には、推し俳優ながら全部持っていかれた。
「千晶ならやれる」
いや、喜多見チーフ。そのインカムってMERメンバーも聴いてるやつですよね!「誰にも言わないで」とかなんとか言っといて、バレバレなんですけど。そういう「隙」というのか、逆に、男として医師としての天然な自信なのか。とにかく、緊迫したシーンでドキドキさせないで欲しい。

手術は成功したが、心音が聞こえない2人の患者。「がんばれ!」とあきらめず叫び続ける、喜多見先生と高輪先生のシンクロシーンも素晴らしかったですね。喜多見先生は、患者の意識の底まで呼びにいくような大きな声で。高輪先生は、いたわるように祈るように願い続ける。ひとりひとり違うように、励ましの仕方も違う。一番大切なのは、その人を思う気持ち。喜多見チーフは同じ医者として、「あなたはまだやることがある!」と叱咤して目覚めさせているような気がしたし、高輪先生は、「よく、がんばったね。でも、まだまだこれからだよ!」と心に訴えかけてるという感じがして、深く感動してしまった。

見てるこちら側としても、心の底から、小山先生と女の子の生還を願って手を合わせて祈っていた。心音が復活したとき、私たちも一緒にそこにいるように喜んだ。そして、「祈りが届くってすごく素敵なきもちだなあ」とふと感じてしまった。「死者はゼロです!」的な展開になるとは予測できるのに、まんまとはまってしまうところが、いいドラマなのだ。

それにしても、鈴木亮平さんのそういうシーンでの役づくりも本当に素晴らしい。「がんばれ!」の言葉ひとつひとつに表情があり、マスク姿の顔からも、目から声から喜多見の熱い気持ちを体現する細やかさと迫力があって。なんていい俳優なんだ、と改めて思う。実生活でつらいとき、喜多見チーフに「がんばれ!」と叫んでもらえたら、どれほどがんばれるか。

「みもざさん、がんばれ!帰って来い!!がんばれ!がんばれ!」(妄想)


手術が無事に成功し、喜多見チーフのもとへやってきた高輪先生。喜多見の寝顔を見て、こっそりグータッチをする。とてもかわいらしかったが、それを一部始終見ていたという、音羽先生には全部持っていかれた。そして、音羽エアーグータッチ。あのシーンはいいオチでした。素晴らしかったですね。

音羽先生は、喜多見に嫉妬するというキャラではないのもいい。自分にないものを持ち合わせていて、それが自分の中に気付かず存在する熱意を刺激してくれる唯一の相手、最高のバディ。

バディとしては、今は立場や確執などが邪魔をして、まだまだかみ合わないが、これから色々な救命活動を繰り返すたびに、深まっていくのだろうし、それを回を追うごとに見られることが本当に楽しみだ。

次回は、音羽回。これもまた楽しみ。俺たちの音羽の冷静と情熱を、しかと見届けよう。

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