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あなたに知っておいてほしいこと

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痴漢被害にあってしまったあなたへ ーあなたは悪くないー

高校生のとき「痴漢にあった」ということは割と日常的な雑談レベルの話で、被害にあった子について無邪気に「あの子は可愛いから」というような話が交わされることがありました。 今なら、その発言がどれほど暴力的だったかわかります。 今なら「大変だな」で終わらせずに、状況を打開する方法を考えられたのにと思います。 私は元警察官です。 mimosasの「知ることで変えられる未来がある」という思いに共感し、活動に加わりました。都道府県警察・警察庁における実務経験を活かし、「知る」一歩とな

あなたの身体を守れなかったのは、あなたのせいじゃない

「わたしが露出しすぎてたから」 「ぼくが抵抗できなかったから」 「わたしが怖がって何もできなかったから」 「ぼくが飲みすぎたから」 あなたの身体を守れなかったのは、決してあなたのせいではありません。 日本では、10人に1人の女性、67人に1人の男性がレイプを経験しています。そのうちの89%が異性から、3.7%が同性から被害を受けています。(※1) 性被害というと「女性の被害」として感じてしまいがちですが、実は被害者は女性だけでなく、男性や子どもが被害を受けることも多くあ

どこからが性暴力? - 「この程度じゃ…」と気持ちに蓋をする前に

「性暴力」と聞いたときに、どんなことを想像するでしょうか。 イメージしたものと、あなたの悲しい体験が少し違うように感じられる時、 「あれは性暴力だったんだろうか」 「この程度じゃ、性暴力とは認められないんじゃないか」 と自分自身に疑いを持ってしまう方もいるかもしれません。 内閣府のホームページでは、性暴力を「望まない性的行為のすべて」と定義しています。性暴力の定義と、その後の受けられる支援について、こちらの記事でもご紹介しました。 今回は「どこからが性暴力?」という点に