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#性的合意

あのときのセックス、ムリしてなかった?

「本当はしたくなかったけれど、相手の機嫌が悪くなるのが怖かったから」 「断ったのに聞いてくれなかったから」 「イヤだと強く言ったら嫌われると思ったから」 性暴力の被害者のケアに携わる臨床心理士、斎藤梓先生の元には、全国からさまざまな声が寄せられる。中でも多いのが、友人や上司、部下、パートナーといった「身近な人」から性暴力を受けているという相談だ。 令和2年の内閣府の調査によると、性被害のうち約7割が「顔見知り・パートナー」から受けた被害。一方、たとえ相手の行為がイヤだと感

そのセックス、相手は本当にハッピー?

女性の13人に1人が、男性の67人に1人が「無理やり性交などをされた経験がある」(内閣府調査)と答える日本。中でもパートナーや親、友人といった顔見知りから被害を受けた人の割合は約70%だ。 なぜ身近な人からの性暴力が多いのか。性暴力の被害者のケアに携わる臨床心理士斎藤梓さんは、大人の被害の場合、加害者と被害者の「認識のギャップ」に理由がある場合があると話す。 加害者は「セックスだと思っている」。でも被害者にとっては「暴力」。相手との関係性を勘違いしたり、相手の状況や気持ち

あなたの身体を守れなかったのは、あなたのせいじゃない

「わたしが露出しすぎてたから」 「ぼくが抵抗できなかったから」 「わたしが怖がって何もできなかったから」 「ぼくが飲みすぎたから」 あなたの身体を守れなかったのは、決してあなたのせいではありません。 日本では、10人に1人の女性、67人に1人の男性がレイプを経験しています。そのうちの89%が異性から、3.7%が同性から被害を受けています。(※1) 性被害というと「女性の被害」として感じてしまいがちですが、実は被害者は女性だけでなく、男性や子どもが被害を受けることも多くあ