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娘から母へ



私は双子に生まれました。

物心ついたころから、

双子だから、

母に負担をかけてはいけない。
お金をかけないようにしないと。
あれこれ頼まないようにしないと。

と、気を遣っていたのを覚えています。


そんな風に暮らしていたから

母に

本音を話すこと、
何かを頼むことが

できなくなってしまいました。
(双子の片割れもたぶん同じです)

話せなかったからこそ

勉強で
部活で
行動と結果で
「私頑張ってるんだよ」
って認めてもらおうと必死だった。

でもあんまり
褒めてもらった記憶は
ありません。



だから
私が色を学んでいるということも、
認めてもらえないだろうなと
ずっと話せずにいました。

だけどつい先日、
勇気を出して言いました。

「お母さんに似合う色、
 見させてほしい。」

診断中にたくさん話しました。

私が
どんなふうに
苦しい時期を乗り越えて、
どんな思いで
この仕事を始めたのか、
今後どんなふうに
この仕事をやっていきたいのか、
今までどんなお客様に
出会ってきたか…


そしたら母も話してくれました。

母の好きな色の話
昔はどんな色を着ていたか
憧れのおばあちゃん像

色を介して
今まで聞いたことがなかった
いろんな話が出てきました。

私も母も、お互いに。

そして診断後、
母はこう言ってくれました。

「とっても楽しかった。ありがとう。」

その後、母と買い物に行きました。

母は久しぶりに
新しい服を買いました。

「この色は似合う色?」と
私に聞いてくれて
私がアドバイスをして。

母に似合う、
ココアブラウンのTシャツを。

「自分のために自分の服買うのなんか
久しぶりだわ。」

と、清々しい笑顔で。

・・・・・・・・・・・・・・・・

褒めてもらった記憶があまりないのは

きっと母が
双子の片方だけを褒めたら
もう片方が自信をなくしてしまうから。

私の母はそういう人です。

だけど、
それを知らずに
がむしゃらに認めてもらおうと
頑張ってた時期は
母を心の中で責めたこともありました。

母はこの日、褒めてくれました。

私の「行動力」を。

「昔から行動力があるよね。
 よくここまで頑張れるよね。」

昔から見ててくれてたんだ。
認めてくれてたんだ。

思い返せば、
私の行動力を支えてくれてたのは、
間違いなく母でした。

私の頑張りを、
母は言葉ではっきり
褒めるわけではないけど
行動でしっかり示してくれてた。

午前4時に起きて
作ってくれていた毎日のお弁当は
その象徴。

認めてなかったのは私の方だったんだね。

言葉で言わずに行動で示すところは
母譲りなのかもしれません。

・・・・・・・・・・・・・・・

色は子供から大人、
おじいちゃんおばあちゃんになるまで、
ずっと生活の中に
溢れているもの。

だから、

私の
姉妹とも
息子とも
夫とも
父母とも

色を介して話が広がる。

話が広がると、
今まで知らなかった事実が
見えてくる。

それに気付けた出来事でした。

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