生命力をいかに燃え上がらせるか?_ Vol766


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数ヶ月前のA先生。
子どもの力よりも少し難しい課題を与えていた。
サークルで発達段階に合っていないのではないかというアドバイスを聞き、目の前の子に合った指導内容を模索し始めた。そこで出会ったのが、武井恒先生「特別支援の必要な子に役立つかんたん教材づくり29」だった。
https://www.tiotoss.jp/products/detail.php?product_id=2339

A先生は、本に紹介されいてる教材に次々に挑戦し始めた。
毎月のサークルに、新しい教材をもってやってくるようになった。
新しい教材との出会いが、子どもの成長を促した。

A先生は言う
「発達段階に合わせた指導の大切さに気付くことができ、今の成長につながっているのだと、改めて実感しました。あのままやり続けていたら・・・と思うとぞっとします。」

TOSS特別支援教育誌に武井先生の論文が掲載されていた。
〔引用〕___________________

拙著「特別支援の必要な子に役立つかんたん教材作り29」(学芸みらい社)が5刷となっている。
本書の中で29の教材のつくり方や使い方を紹介している。全ての教材に子供たちの姿があり、事実がある。
1つ1つの教材で達成感が得られると、子供に自信が生まれる。「小さなできた」が積み重なると「自分ならできる」という自信につながる。その手段が「教材」である。教材をつくる意味とは、多様な子供の実態に合わせ、力をつけることに他ならない。

TOSS特別支援教育2021年2月号「自ら走りたくなる魔法の教材「ベルタッチ」」(武井恒 教育技術研究所)
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A先生の報告の児童に重なった。
A先生の報告を聞くたびに、メンバーに感嘆の声が漏れる。
みんな、子どもの成長に出会いたくて、勉強しているのだ。


学校で指導する内容は、実に幅広い。
そして、結果はすぐに出ない。
向山氏は「教育に於ける技術の習得の困難さは、この広範性と共に、「多様性を持つ」「即効的でない」という点にある」と言う。

向山氏は次のように言い切る。
〔引用〕___________________
しかし、つまりは、
子どもの知識・技能をいかに高めるか、
子どもの生命力をいかに燃え上がらせ持続させるか、
という点につきる。
その方法が、いかに完全であり、多様であり、本質的であるかが、問われるのである。
教える内容が先見性と科学性と本質性をもっているかが、問われるのである。
「向山洋一 教育要諦集 10技術と技能 確かな上達への教師修業(中)」(向山洋一 東京教育技術研究所)
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子どもの知識・技能をいかに高めるか、
子どもの生命力をいかに燃え上がらせ持続させるか