見出し画像

"続"文系就活の話

はじめましての人もいるでしょうか、どうもまいもちゃんです。今はM1で研究をしていたり、していなかったり、、、

本日はKyoto University Advent Calendar 2021の22日目の記事を担当させてもらうというところで、これを読んでくださる皆さんがほとんど知る由もないであろう文系就活について書かせていただきたいと思います。

実はKyoto University Advent Calendar 2019に一度「文系インターンにいってきた」ということで文系就活の記事を書いているんですね、、ふむふむなるほどなるほど、、、、、、、、あれ??、、浅すぎない??

一昨年のお試し文系就活とは違って、今年は僕自身の人生がかかっていますから、その本気度からか、より深い知見が得られたと確信しておりますので、そちらをお伝えしようと思います。

先週までのあらすじ!
今年の前期、国際学会に向けて英語論文を書く傍らで、まいもちゃんはガッツリ文系就活をしていた!無事に論文を投稿し、夏インターンを終えたところで、研究ではテーマ探し、就活では本選考となり、それぞれレベルを上げて襲いかかってきたために、秋頃についにキャパオーバーして動けなくなってしまった!12月に入り、就活に終わりの兆しが見え、まいもちゃんは研究テーマ探しに奔走している!

就活って何?

就職活動、それは大学(院)生にとって新卒で働く企業を選ぶ(そして企業から選ばれる)ための重要なプロセスである。学生は自身のキャリアプランや求める社風から企業を選び、企業は自社でその学生が活躍できるかどうかを審査する。要するに大規模な婚活パーティーである。

優秀なプログラマの読者様方はここまで読んでくださったとはいえ、まだ我々一般ピーポーの就職活動の重要性をみくびっていることでしょう。

日本は元来、年功序列の終身雇用型をとっているが、これによる恩恵を最大化できる機会が就職活動であります。年功序列や終身雇用の良し悪しは方々で議論されているし、変化してきているかもしれません。しかしまあ程度の差はあれ、その制度下で昇りつめた役員たちがいる間は急になくなったりはしないでしょう。

海外でのジョブ型採用やプログラマの世界などは(僕の認識だと)実力主義の世界線です。能力が高ければ給料と地位が高い。もちろんマネジメント能力などは企業に入ってからの方が多く得られるでしょうから、そこで得られた能力を活かして、上の給料バンドのクラスに仲間入りする。そういう風潮です。

一方で、年功序列、日本伝統式では、新入社員はできないことが前提となってきます。だから新卒の給料は異常に安い。でもそこから特別な努力を経ずに、社会適合者のふりをしておければ順調に昇給していくことでしょう。

昇給の程度は企業によります。だから人気企業とかいうのが出現するのは当然ですね。有名企業の方が鼻も高いですし。しかしここで重要なのは、できないことが前提ということです。新卒の学生はみんな何にもできなくて当然、はじめの3年〜5年で学んで、後輩を指導できる立場になれればいいからね、と。

話を戻しましょう。なぜ、この制度の恩恵を最大化できるのが就職活動かというと、ジョブ型とは異なり、その人の仕事スキル云々ではなく、やる気、パッション、やる気、企業分析力、志望度の高さ、やる気、プレゼン力しか見られないからです!例えあの超有名企業でも、京都大学に入る努力の200分の1くらいの努力をすれば圧倒的に志望度の高い、入社してから活躍しそうな学生になることができます。

ただスキルフルな人にとってはそっちを見てほしいという気持ちもあるだろうし、やる気を見せるために(落ちてしまうと全くの無為な)努力をしないといけないのは面倒ですよね。まあそれはトレードオフというか仕方がないことですが。

文系就活って何?

就活には文系就活と理系就活が存在します。と、言いたいところですが、おそらく社会の認識的には、就活の中に特別な理系就活が存在しますね。

画像1

理系就活の文系就活との一番の違いは大学からの推薦が存在すること、かと思われます。理系学生は選択肢こそ限られますが、比較的確実に技術者やSIer、理系総合職として内定を獲得することができるようになっていると思います。そのため、インターンこそあれど、多くは2、3月から始まり、4、5月には内定を得るものかと思います。

一方で文系就活は、その他全てです。まず業界を絞るところから始めなくてはいけません。理系就活と違ってズバズバ落ちるし、京大生としての優位は特になく、ただ京大に入った頃の地頭を信じつつ数を多く打っていく形になります。

文系就活では何をするのか

主に下のフローで内定まで取れると思います。

・業界を絞る
・Entry sheet (ES)を書く
・Group discussion (GD)を行う
・面接を行う
・内定を得る

この中で言うと、業界を絞ることが意外と難しいです。なぜ難しいかというと、正解がないということ、選択肢が多すぎることの2点あると思います。理系就活だと先輩の就職先とか、自分の専攻内容とか共同研究先とかとっかかりはいくらでもあると思います。しかし、文系就活をする^特にやりたいことが決まっていない場合が大変です。自分の性格や業界の特性と相談しつつ、各業界に存在する企業を見ていかないといけないんですよね。業界単位のグローバルな性質と、企業単位のローカルな性質の双方を見極めることは公式HP読んだくらいでは不可能なので、社員さんや先輩と話せる機会に参加する必要が出てきますね。

ミーハー就活
ここにミーハー就活という有名な一つの悪手が存在します。有名で、学生でも知っている企業というのは大抵、業界1位か2位なんですよね。だから有名な企業を全部刈り取ろうとするには全ての業界のグローバルな特性を押さえる必要が出てきます。早い段階で絞れた方が深く対策ができますが、まあでも可能性を潰してしまうのは惜しい気もしますよね。探索しなさすぎて局所最適解に落ち込むっていうのも嫌ですし、塩梅は it's up to you案件ですね。

実際にどう取り組んだのか

夏インターンまでは業界を絞らずに、秋以降は業界を絞って取り組んでいこうというスタイルで就活を行いました。

そんな夏は業界を絞らずに、登録していた就活サイト(Onecareer、外資就活、ビズリーチキャンパス)の情報を元に興味を1mmでも持てた企業の全てに応募しました。具体的には、コンサル(マッキンゼーとか)、金融(ゴールドマンサックスとか三井住友銀行とか)、IT通信(KDDIとか)、インフラ(JRとか)、デベロッパー(三井不動産とか)、小売(イオン)など!

まあESって6社分くらい書こうとすると大変だと思うんですけど、50社分書こうと思うと共通部分も多いので意外と簡単ですね。夏はいっぱい出したので、どういう文章が通ったかとかを軽くフィードバックしつ秋以降に繋げていく形になります。

秋以降は夏インターンでかっこいいなって思った金融早期選考があるところをまず受けようと思って取り組んでいました。3月から本選考あるところで興味があるところは冬インターン、11月12月に本選考があるところは本選考、という形でやっていきました。

この頃になると、ESやWEBテ、GDで落ちることが少なくなってきました。普通に過学習ですけど。

一方で面接は企業によりけりでした。というのも、僕は面接を、指導教員とか先輩とかそういう方と話しているくらいのテンションでいこうと、素を出していこうと、無理に取り繕わない雰囲気でいこうと、そういうスタンスでやっていったからです。

なぜかというと、(これは8月くらいに気づいたんですが、)企業の対策をうんとやって、万人に受ける就活生になって通ったとして、その企業は自分にあっているのか疑問に感じたからです。行きたい企業とかもそれはもちろんあるし、よく見られたいとは思うんですが、就職活動は、大学受験みたいな、対策が直接的に報われる世界観ではなくて、むしろサークル選びのようなお互いがメリット感じる状態で組織の一員になる側面が大きいのかなと感じました。

そう感じる中で、適当に応募していた企業が意外と自分を買ってくれたりだとかしたときに、(こちらは何も社会のことを知らない素人だけど、)社会のことを僕よりも知っている人事のプロが「適正」というか、「性格的な調和」を感じてくれたという事実は、学生と企業のマッチングを端的に表しているのかなとも思えます。

ガクチカ(学生時代に最も力を入れてやってきたことに関するエピソードの略)なんてみんなほぼ同じことを言うんですから、最低限の対策をした後はもう性格的に合っているところを選ぶよりないと思います。しかも、相手が「この人と、一緒に働きたいな、後輩にしたいな」って思える人かどうかって就活生サイドからしてみればどうしようもない話で、取り繕って自分らしさが伝わらなくて落ちるよりは、自分らしさを伝えた上で普通にマッチング不成立の場合の方が面接に時間を割く甲斐があるという結論に僕は至りました。

まとめ

いかがでしたか?

まあ就職活動は「単位時間あたりに落とされる回数」が今まで生きてきた人生の中で最も大きくなる人も多いと思いますから、精神的に重荷になりがちだと思います。しかし、ES、WEBテスト、GDはある程度定式化されていて、慣れで突破できますし、面接も、考えようによってはマッチング不成立に対してそんなに怒り心頭しても仕方がない、と思えると思います。

行きたい企業や憧れの企業があることも大切ですし、それ自体すごく人生にとってプラスだと思います。一方で、自分の視野を十分に広げられているかどうかを適宜確認することで、局所最適に陥ってしまうことも阻止でき、新たな可能性や、さらに深いマッチングを手に入れることができるとも思います。

こんな感じで就活を比較的たくさんした僕が僭越ながらまとめさせていただきましたが、皆さんの今後の就活や面接などの少しでも参考になれば幸いです。

ということでね、やっておりますけども、、

まいもちゃん

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?