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長男と100キロ完歩

2年前に禁煙とかいろいろな思いを心に秘めて歩いた100キロウォーク、懲りずにエントリーした2回目のチャレンジは、軽はずみに同意した長男と一緒にスタートしました。初参加の時に足に大量のマメを拵えたり休憩を取り過ぎたりで目標の24時間を切れなかったことの反省を生かして万全のコンディションだったはずだったのです。順調に行橋から中津までの36キロをクリア、休憩時間をグッと圧縮して、次の宇佐駅までの25.5キロ、ここでやられました。知らず知らずに睡魔が襲って来て、足元がふらつくは、ふらふらと何度か歩道を踏み外したりして、後ろから来る長男に指摘される始末、結局、少雨の中、真っ暗な道端で二人でカッパを来て10分間の仮眠を2度ほど、宇佐市内に入ってからの宇佐駅が遠かった。続いては難所が続く日出までの26.3キロ、まずは立石峠を越え、山香で楽しみにしていたぜんざいにほんの束の間癒されて、最大の難所に差し掛かる。杖の貸出が準備してある急こう配の七曲り、筋肉痛をあざ笑うように続く長い長い下り、ここらで長男が弱音を吐くように、「骨が2本くらい折れてるかも」と、折れてる筈はないのに叫び始める。極めつけは赤松峠、止めとけばいいのに、長男がもうどうなってもいいと叫びながら、長い長い峠を登り歩く、ハーモニーランドの入り口で日出市内の景色を見た時には、長男の体力はほぼ使い果たした感じ、さらに気力の方も、私が2回目参加をいいことに、この先を廻ったら後少し、この登りが終わったら後ちゃっと、この方向音痴で記憶力のない父親情報に何度も何度も振り回され落胆を繰り返した結果、気力までも使い果たしたのでありました。さて、最後は日出町保健福祉センターからの12.2キロ、私はマメも痛みになる程は出来ず、つま先の裏の筋の痛みだけだったけど、長男はほぼ満身創痍の様子、それでも頑張って歩いて、シーガーデン日出で私の我がままで、止まったら動けそうにないからと言う長男の意見を聞かず、ただただソフトクリームが食べたいだけでの休憩、思った通りソフトクリームは美味しかったけど、長男は一口しか喉を通らないほどに食欲までも落ちていて、ここが悲劇の始まり。ラストスパートと声を掛け合って歩き始めるや長男、両足同時につって歩行困難となり、苦痛に顔を歪めて、私が休憩を促すも、半足、半歩と引きずって前に進むこと数分、再び復活
、痛みを叫び声に替えながら前に進み始めました。本人曰く、限界の先を歩いている感じがすると。さあ、後は前回同様です。知っている別府湾ロイヤルから亀川の街、別府競輪場、毎日通勤で見飽きた風景が近づかない近づかない。それでも前回に負けずに苦しい思いで、ゴールを目指して、的が浜の公園に入ると、目の前に森本さんと福山さんの歓声が、嬉しかったですね。記録は24時間51分でした。もう記録なんてどうでもいいのです。私が歩き通せたこと、長男が歩き通せたことが最高の喜びです。皆さん、応援して頂きましたありがとうございます。

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