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天然石か

日用品の不足を買い足しに百均に寄ったら、こんな物が売られていた。天然石とネーミングされていて、じっと手に取ってメガネを下げて肉眼で観たら、確かに天然石で自然の石で、どこにでもあるだろうただの石だった。ショックのあまり買ってしまった。帰って数えたら26個、改めて、我が家の庭でも拾える、いや生産できる商品だった。やるかやらないかの違いなのか、こんなの買う奴は居ないだろうと思わないところが凄い。確かに私が買ってしまった、衝動的に。これってもしかすると店先に大量にあって自由にお取りくださいと書いていたら誰も買わないのかな。いつの頃からか、水が売られ始めて、今ではメルカリあたりで、読み終わった新聞紙からトイレットペーパーの芯まで、もう何でも売り買いされる時代になってしまった。自動車があるから、どこにでも行ける脚はあるのに、ちょっとの手間を惜しんでしまう。我が家の倉庫を覗いてみたら、あったあった。昔、海に行った時に集めたシーグラスがバケツ一杯、潮干狩りも好きだけど、こうして宝探しのように目標を定めて集めるのが楽しい。集めて老後に何か造形物でも造るつもりはある。こっちだったら同じ量で倍くらいで売れるに違いない。いや、もうどこかで売っているのを見たような気がするわ。それにしても天然石か。
そうだ思い出したぞ。子供の頃は石を投げて遊んでたなぁ。近所の無鉄砲な兄ちゃんに石をぶつけられて、頭から流血したこともあったなぁ。人工の遊び道具がまだ極めて少なかった時代の話、石は貴重な遊び道具で、飛び道具だったことを思い出したわ。このくらい書いたら、あの石を買った価値はあったことにしておこう。

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