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春を待つ

午前中は向かいの家のおじさんのFacebookサポートと、不発弾処理のために帰りの足がなくなったヘルパーの送迎、午後からは実家に寄って、送り付け詐欺に引っかかったという父親サポート、気を付けないと日曜日は、追いかけていた時間に追い越されそうになる。

せっかくの日曜日を味わうために、TOAST coffee roasterで珈琲タイム、今日の銘柄はコロンビアと東ティモールの珈琲と一番甘いケーキと宮本輝を1冊、ここで読了。もう10冊以上は読んでいるのに、泥の河は映画が良すぎて未読、併せて蛍川も、トイレットペーパー行列よろしく、評判を避ける癖で未読、どちらも良かった。昭和30年代、子供の目に飛び込んで来る大人の世界、社会風俗、汗と砂塵と、廃液が浮かぶ川、30年代後半の私の体験とも少し重なる。小説にやっつけられる心地良さを味わうことが出来た。約半世紀前、泥んこになって駆け回っていた自分と、今ここで珈琲を味わう自分との対比、珈琲の香りの中に見えるはずもない人生の下り坂を俯瞰してみる。ふと振り返るとひな壇飾りが、聞けば90年前の雛飾り、ははーっ、大先輩ではないですか。仰しゃる通り、まだまだ鼻垂れ小僧でございます。もっともっと精進します。

帰り道、先日捕ったオオサンショウウオの餌の相談でわだぺっと牧場に寄る。冷凍アカムシを紹介、早速、買って帰って、家の冷蔵庫の冷凍室、かみさん用の冷凍おにぎりの横に並べてほくそ笑む。
ここまででまだ夕方、金魚の水替えをする。かみさんに珈琲を入れる。さあ、これから夕食の相談だ。アマゾンから、頼んでた本も届いたよ。

こうして春を待つおじさんの日曜日は今日も暮れて行くのか。なあ、うみちゃん。

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