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おい!

 朝起きて、トイレして着替えて、猫の顔洗い的な短い洗顔と少なくなった白髪に整髪料をパタパタやって、観葉植物や金魚を置いている廊下の我が家で一番大きな窓のカーテンを開ける。この時に日差しが一気に差し込んでくる瞬間を楽しんで、台所の湯沸しケトルをセットする。かみさんが起きるのを待ちながら、まだ起きてこない飼い犬の餌と水の準備、ネズミたちにも餌、今日はゴミ出しはなし、かみさんが起きたので、トイレ介助、その間に、珈琲カップを2つ台所シンクに準備してインスタントの珈琲やらミルク、砂糖をスプーンで掬いカップに入れる。ところが、この有り様、何が起こったかと言うと、普通だと、あっまたやっちゃったで、ちゃっちゃっと掃除して済むのかも知れないけど、どうも最近、ここ数年、開けた車のドアに激突したり、よっしゃ決まったと思った縦列駐車が曲がっていたり、メガネをかけようとしたらツルの曲がったところを目に持って来たり、ガスレンジにかけたままのヤカンを忘れること頻回であったり、その他にもあれやこれやと。そして、今日のようにテーブルの上の物を倒すことがやたら増えて来たのは間違いない。きっと老化がまた少し進行したと言うことか。ネットで少し調べたところでは、一番ぴったりの情報だと、加齢に伴う空間認識力の低下だそうだ。物体が3次元空間の中でどのような状態にあるかを把握する力か、そうなんだ、やっぱり低下してるのか。うーん参ったなと、考え事をしていたら、何か遠くから聞こえるではないか。かみさんが何か叫んでるのか、あっ、奴のトイレ介助の途中であることも忘れていた。聞こえもヤバイ、これが老いということか。「さっきからおらびよんのに何しよったん」それはまた、おいおい話すことにするよ。

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