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大分、延岡ロングライド レポート

天候不順で自転車に乗れない日が続いたので、今日は溜まったストレスを一気にロングライドで吐き出してみた。
前の晩からそわそわ、自転車に空気入れたり、モバイルバッテリーを充電したり、輪行袋をリュックサックに詰めたり、帰りの電車に読みかけの本を持って行くか、新しいのを持って行くか迷ってみたり、まあ我ながら小学生の遠足です。
朝も7時のアラームを待たずに寝袋からシュッと抜け出して、いつもの朝の一蓮の家事をちゃっちゃと済ませて、かみさんの小言にも笑顔で応じて、8時45分に出発、道すがら夢ひこうせんを横切って、10号線を南下、犬飼から、そのまま直進したら自宅から目的地延岡まで107キロ、326号で唄げんかを経由すると88キロ、かつて国鉄の保線区で働いた線路とその周辺を見たいけど、宗太郎峠までのアップダウンと距離は、まだ力不足と大人の判断で20キロ短い326号をひたすら登る、登る。両脚がヒクヒクと痙攣直前に唄げんか大橋に到着、ごぼ天うどんを食べて、左手に北川に流れる綺麗な水面とどこまでも続くやまやに癒されながら一気に北川まで下る。
北川の道の駅はゆまで一息入れて、一駅下ると日向長井駅だ。この寂れた駅のそばの社宅に若い頃、2年間おもちゃみたいな自炊をしながら一人暮らし、もうその社宅は無くなっていたけど、近所の家の表札は変わらずにあって、懐かしさにたっぷりと浸った。
それから先の道も、仕事で嫌と言うほど通った道、そして線路、あーやっぱり北川以北も見たい。いつか10号線に沿って来てみたい。
いろんな思い出たちと話しながら気がつくと和田越トンネル、このトンネルを抜けると延岡の平野が広がる。まずは患者会の会員さんのお宅を突然の訪問、迷惑のお詫びのお土産も持参した。喜んでくれた驚いてくれた。
次はかみさんが若い頃からお世話になってる社会福祉法人の理事長さんを訪ねた。10年に1度くらい会っての情報交換、こちらも突然の訪問、懐かしくも楽しい時間だった。
帰りは見違えるほどに新しくなった延岡駅、1番ホームにお婆ちゃんが桃の花を活けていた。ご苦労様と声をかけてみたら、電車がホームに滑り込むまで20分、ずっと褒賞を受けて駅長と一緒に皇居に行った話を嬉しそうにしてくれた。お婆ちゃん、これでかえるからと言うと、また来るかえと聞かれたので、来年か再来年と答えると、ちょっと寂しそうだった。お婆ちゃん、いつまでも元気で居てよと握手して、輪行バッグを抱えてソニックに乗車、7割くらいの乗客がマスクをしていて、一気に現実に引き戻された。
天気が良く楽しいロングライドだった。どっさりと筋肉痛の土産まで持って帰ることが出来た。

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