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たたかうわたし

私の仕事は不要不急でしょうか
私の仕事はあなたの仕事より不要不急でしょうか
あなたの仕事は私の仕事より不要不急でしょうか

私の存在は不要不急でしょうか
私の存在はあなたの存在より不要不急でしょうか
あなたの存在は私の存在より不要不急でしょうか

一周回ってなんだか呑気なことを考えています

愚か者はいつの時代にもいますが
愚かであることと悪であることは少し違うように思います
賢くあることが正解でもないように

幸せは少し不自由です
自由が少し不安なように

風のようにあることは
大地のようにあることは
各々利点と欠点があるのです
全くもって難儀なことです

カタチをかえることもかえないことも
長く居続けることも転々とすることも

正解は成功ではありません

主観も客観も
考えれば考えるほど
違いがわからなくなります。

自分軸、なんて分かったような言葉に
騙されそうになる自分に苛立ちます。

そんな時は月を見上げ
雨の訪れを待ちます

何も変わらないような毎日に
少しの感謝と諦めでコーティングした
強い意志を
深い闇に埋めて
そこから芽吹く何かを
待っているのです。

未来は今
過去も今
点から線へ面へ

生命の樹はうねうねと根を伸ばし
その枝は湖畔に影を落とす

アポロンが私の予言を打ち消すとしたら
それは歓迎すべきことなのでしょうか

鳥のさえずりは
音もなく開く花は
そんな思いを気にすることなく
ただそこにあることの尊さと難しさを今日も体現するのでしょう

今宵も月は
ただそこにあります。

見ているのか見られているのかどちらでしょうか。

それはどちらでも同じこと。
私の見る世界は私そのもの。


怒りを手放したいのに
どうにもうまくいかないのは
それがわたしのほんらいのすがたなのでしょう

荒れ狂う渦に飛び込んで
核心を突く

たたかうわたしがわたしの本質なら
それを受け入れられる程度の知性はあるはずで

与えられた武器を
うまく使いこなせるかが
今の課題であり

いつかその武器を捨て去る日を願う

矛盾を内包したわたしを
たたかうわたしを
ゆるすことから
次の扉が開かれる

あるいは扉を閉じることも
たたかいかたのひとつとしたら
ゆるされることすら必要ない

わたしは
ただただわたしのためだけに
たたかうことをえらぶ

間違えていようがいまいが
向かい風の中にこそ
カサンドラの呪いを解く鍵がある

私に足りないものなどない
あるとすれば

舞台の上に立つ覚悟
そして
自分に対してだけ責任を持つこと。

逃げないこと
嘘をつかないこと
言葉を正確に使うこと

自信なんてあるわけがない
自信があるふりをする奴らの言葉の薄っぺらさに反吐が出る
だからそんなものを求めるのは馬鹿だ。
そんなものを求めてきた馬鹿な自分をその弱さを
真正面から受け止められるくらいには老獪になりたいものだ

歳をとるのも悪くない
若かりし頃の間違いなんて年老いてからの間違いに比べれば可愛いものだ


完璧でありたい私を手放すことなど
想像できないならば
死が2人を分つまで
わたしの傍にソレはあるのでしょう

それまでの辛抱、と具にもつかないことに
思いを巡らせ

今日も夜のトンネルを抜ける。


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