OculusTouchコントローラーのジョイスティックドリフト現象の改善

VRは楽しまれているでしょうか?
私はとても楽しんで遊んでいます。

使用期間が長くなってくると、OculusTouchのジョイスティックが触れてもいないのに勝手に移動してしまう、視点変更をしても逆に向いてしまうなど、入力に対して正しく動作しない現象が出てくることがあると思います。
今回はこの件について、対処できる方法をお伝えします。

ただし、この方法を行う場合以下の点を理解した上で行ってください。

・コントローラーの分解が伴うため、Oculusのサポートは受けられなくなります。
・分解に伴う破損などは自己責任となります。
・症状の発生の原因が異なる場合は試しても改善されません。


必須アイテム

・トルクスのT5 ドライバー
https://www.amazon.co.jp//dp/B07JR5BF7P/
・固めのピック
・ピンセット
・エレクトロニッククリーナー
https://www.amazon.co.jp/dp/B004XKR5GA/

分解なしで吹きかけるだけで効果が出るかはわかりませんが、分解が難しいと感じる場合は一度試してみるのもありかもしれません。
ただし、分解で直接吹きかけるほど効果は得られないと思います。
ジョイスティックの根本がドーム状になっているため、ジョイスティックの本体に直接吹きかけられないためです。
必ず電池は抜いて行ってください。

分解の手順を紹介します。

まずは電池ボックスを開けシールを剥がします。

電池ボックスシール

シールを剥がすと、トルクスのネジが2本見えるので、それを外します。

電池ボックスネジ

ストラップを外し、写真の示す位置辺りにピックなどを差し込んで、矢印の方向にスライドさせてストラップ付近にある組み合わさっている爪を外します。

電池ボックス殻割

うまく外せると写真のようにストラップ側の部分が開きます。

電池ボックス殻割2

ストラップ側からゆっくりと開いていき外します。
トリガー側から外れることはないので、必ずストラップ側を開いて外します。

次に内側のカバーを外すために、3本のネジを外します。

内側ネジ外し1

内側ネジ外し2


ネジを外した後、ストラップ側からゆっくりと持ち上げて外していきますが、完全に外してしまってはいけません。
写真くらいに少しだけ浮かせた状態にします。

電池ボックス少し浮かす


基板と電池ボックスを繋ぐ配線が付いているので、無理に引っ張ってしまうと断線します。

電池ボックスケーブル

基板に接続されている端子を外しますが、はめ込み式の端子のため、配線を引っ張っても外れませんので、無理に引っ張ったりしないでください。
ピンセットを使い、写真の様に配線を上に持ち上げて外します。
配線が外れたら電池ボックスを外します。

ケーブル浮かし

コントローラー上面の下側を持ち上げると、スティックの本体を見ることができます。
注意点として、持ち上げて開きすぎないようにしてください。大きく開くと上面の持ち上げてるベース部分が割れてしまいます。

吹付位置

スティックの本体に向けてエレクトロニッククリーナーを噴射してスティックをぐりぐりしてください。
これを2,3回繰り返して洗浄します。
洗浄液でべたべたになりますが、数分もすれば乾燥しますので、軽く振って余剰についている洗浄液を振り落とします。
洗浄液がついたままでも数分もすれば揮発しますので、軽く拭き取る程度で構いません。

お疲れさまでした。
これで洗浄は終わりです。逆の手順で組み立ててください。
電池ボックスのケーブルが若干付けづらいかと思いますが、無理な力をかけないよう、注意して作業を行ってください。

すべて元に戻したら動作確認をしてみましょう。
原因がジョイスティックの接点部分にあったのであれば改善されているはずです。

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